雨谷の庵

[0507] 妻の乳を揉む権利 (2006/09/02)
※おっぱい雑文祭


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「おっぱい揉んでも良い?」
妻の人は「はぁ?」と怪訝な顔をした。

独身の男性諸氏は、ほぼ全員が誤解しているのではないかと私は思ったりする。
結婚すれば妻の乳を揉む権利が生じるとか、妻の乳を揉むことは夫にのみ
法律で許されているとか、あまつさえ妻の乳を揉むことは憲法で謳われた
基本的人権の一種であるなどと、まことしやかに妄想されているその全ては、
実は全くのでたらめなのである。
覚えておかなければならない。
例え貴殿が結婚して妻を得たとしても、そのおっぱいを、いつでもどこでも
揉んでいいなどということには決してならない。
なぜならば、家庭という一種の特殊空間において、権利よりも法律よりも、
そしてもちろん憲法よりも、最も高位に位置するのは神そのもの、妻その人の
意向以外のナニモノでもなく、故に彼女たちは遥か古の御世から「御神さん」
(おかみさん)と称され敬われ畏れられているのである。

「おっぱい揉んでも良い?」「え?うん、もちろん良いよ」「じゃあ遠慮なく」
「いやん、そんなに激しく……あっ」もみもみもみもみもみもみもみもみ

↑こんな光景は有り得ない。そんな妻がもし存在するとしたら、その妻は何か
夫に対して後ろ暗いことがあるのに違いないのだ。例えば浮気しているとか。
だいたい立場を逆にして考えてみるが良い。相手の立場に立って、想像力を
働かせるだけで、↑のような出来事が起こりえないことがすぐに分かるだろう。

「ちんこ舐めても良い?」「え?うん、もちろん良いよ」「じゃあ遠慮なく」
「うはぁ、そんなに激しく……うっ」ぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろぺろ

↑こんな光景がおよそ非現実的であり、夫婦であるというだけで安易に妻に
ちんこを舐めさせるような夫というものが、実際に居そうにもないことに、
貴殿らは納得するはず……なのだが、どうしてこんなにこの結論に違和感が
あるのだろう。

それはともかく。

貴殿がもしも独身男性であるのならば、今この瞬間でさえも、女性のおっぱいを
思う様に揉みしだき、飽き尽すまでその弾力を楽しみたいと切望しているかも
知れない。
そして貴殿がもしも、その状況の改善のみを目的として、結婚というものを
手段の一つとして想定しているとするならば、一言だけ忠告しておきたい。
それは止めておけ、と。
こと性欲処理という観点に限定するならば、いかにして結婚するかということに
莫大かつ無駄な時間を費やすよりは、自慰テクニックの向上に努める方が
数万倍効果的であるということを、私は主張するにやぶさかでない。
貴殿が身につけたスーパーテクニックは、もしも縁あって結婚することに
なった時にも無駄になることは決して無い。むしろ結婚生活の円満さは
貴殿のハイパーオナヌーのウルトラエクスタシィによってより強化されるで
あろうことを予言すらしよう。
そう、「神は自らを助く者のみを助く」なのである。

ということで、私の妻の人もまた、世間一般の例に漏れずなかなか乳を
揉ませてはくれないのであった。

「おっぱい揉んでも良い?」
「はぁ?」
「おっぱい!おっぱい!」
「ヘンタイ、ヘンタイ。お前、超ヘンタイな?」
「おっぱい〜、おっぱい〜(TдT)」
「ん〜、じゃあ1回10円」
「え?一揉みにじっとりねっとり5秒かけるとして、1分で120円?」
「じっとりとかイヤ過ぎだろ」
「30分揉み続けたとしても……」
「30分も揉み続ける気かよっ。いい加減にしろよっ」
「3600円じゃんっ!安っ!イタダキマス!」
「払う気満々!?うわ、キモっ」

妻の人は不機嫌になった。もう、口すらきいてくれない。
仕方が無いので、私は部屋に引き篭もり、悟りを開くことにした。
おっぱいへの渇望と、無様な現実とが私の精神を葛藤の渦へといざなってゆく。
23日間、滝に打たれた後、霧のような白い風景が眼前に広がったかと思うと、
その上空から眩いばかりの七色に満ちた暖かい歓喜が舞い降りてきた。
私は問うた。「おっぱいとは何ですか?」と。
すると歓喜が突如として私の喉に分け入り、心の臓器を真実で満たした。
手先とつま先のその更に先から私が私であるための感覚が蘇り、それらは幾重もの
波立ちで血管の一筋一筋を震わせ、私の脂肪という脂肪の全てが共鳴し流動し
浄化されていった。
気が付くと私はいつの間にか赤子のように泣きじゃくりながら、清らかな何かに
包まれていることを全身で感じていた。
そして意識することもなく自然の為すがままに、心の底から湧き上がってきた振動を
喉元で震わせ、それは周囲に悦びの叫びとして響き渡った。
「おっぱいなんて飾りですよ。エロい人にはそれがわからんのですよ!」
私は解脱し、そしてインドへと旅立った。

後のチャンドラ・ボースである。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓