雨谷の庵

[0444] 育児ライフの鍵 (2004/07/11)


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絶賛育児中。

さて、生まれて来た子供は育てねばならない。
妻の人もようやく退院してきて、私も「新婚惚気雑文書き」から「育児奮闘雑文書き」へと
いよいよのクラスチェンジか、と思っていたりもする。
いや、まあ、今後も多分惚気を書き続けることになると思う次第ではあるが。

それはともかく。
育児開始とは言っても、退院してからの1ヶ月間、妻の人は実家の方のご厄介になることに
したので、私自身の手間隙というものがそれほど劇的に増大したというわけではまだ無い。
本格的に忙しくなるのは妻の人の静養期間が終わってからになる予定である。
そうすると、ここで雑文を書き散らす回数も減ってくるのだろうか。
最近、仕事やら何やらが忙しいのでそもそも回数が減ってきているのだが。

それはともかく。育児の話をしよう。
色々な方に既にいくつものご助言を頂いているが、基本的に乳児という存在は食う寝る泣く
そして糞をする、この四つのコマンドしか持っていないようである。
このうち食う寝るのときは天使のように可愛いが、泣く糞るときのそれはまさに悪魔である。

まず「食う」であるが、今のところこれは3時間おきに規則正しく行うよう、心がけている。
乳児にもかなりの個人差があるので一概には言えないのだが、息子の人の場合、この「食う」を
実施するのはあまり苦にならない。
時間がくればほとんどの場合、規定の量の乳を飲み下してしまうからである。
話によると時間がきても乳を欲しがらない乳児や、一回に飲む乳の量が少なめでこまめに
お腹を空かせてしまう乳児など、いわゆる手の掛かる場合もあるようなので、私たちの場合、
この点については運が良かったと思う他無い。

次に「寝る」である。
乳児は一日のうち、そのほとんどを寝て過ごす存在である。
基本的に、乳児が寝ている間、親は特に何もしなくて良い。
というよりも、この寝ている間にしか親の自由時間は無いわけであるから、これを有効利用
するか否かが育児ライフの鍵を握っていると言っても過言ではないのであろう。
しかしとにかく優先すべきは親の睡眠時間である。
ただでさえ3時間ごとの授乳作業で時間を小刻みにされてしまうので、育児期間中の親は
慢性的な睡眠不足に陥りやすい。
授乳のたびごとに様々な作業で1時間程度を消費するので、自由になる時間は正味で
2時間しかない計算になる。
人間が深い眠りをする場合、少なくとも3時間は必要だから、このわずかな時間の中では
十分な睡眠は取りようが無い。
周囲の人に助力を仰ぐなどして、なんとかその睡眠不足に耐えることになるのだが、
なかなか難しいというのが現実であるようだ。

そして「泣く」がある。これが曲者だ。
2時間刻みの親の自由時間、それを奪うのがこの「泣く」である。
授乳以外の時間、乳児が寝てくれてさえいれば親もなんとか時間に折り合いをつけるだろう。
しかし、そうはいかないのだ。乳児は泣くからだ。
乳児のこの「泣く」の原因には様々なものがあるようだ。
お腹が空いた場合にも泣くし、糞ったときにも泣く。
服のしわが背中にめり込んでいただけで泣くこともあるし、暑いからと泣くこともある。
今は夏なので、汗疹が痒くて泣く場合もある。
しかしそういった原因のあるものはまだ良い。原因を取り除けば泣き止むからである。
何にも増して親を苦しめるのは原因不明のいわゆる「夜泣き」という奴である。
一説によると、この夜泣きは乳児がかつて胎児だったころのことを思い出して泣くとか
そういうことのようで、こればっかりはどんなになだめても泣き止むということが無い。
一応、夜泣きの時には、胎児の頃に聞いていたであろう母親の胎内の環境音に似たもの
(ビニール袋をガサガサと擦る音がそれに近いらしい)を聞かせると効果があるという説も
あるのだが、現実はそれ程上手く出来てはいないようだ。試してみたが駄目だった。
そうなると基本的に、本人が泣き疲れるまで放置する以外に手は無いのだが、夜泣きが
始まるたびに、まずはその他の原因を疑って色々と作業を試してみなければならないので、
それが小刻みな時間をみりみりと削り取っていくのである。
熟練した母親であれば、乳児の泣き声を聞いただけでそれがお腹が空いたときの泣き声で
あるのか、糞ったときの泣き声であるのか、夜泣きなのかといった区別ができるらしいので
あるが、まだ育児開始後1ヶ月も経っていない私たちにはそんな達人の境地を望むべくも無い。

最後に「糞る」があるのだが、これは単にケツの周りをきれいにしてオムツを取り替えて
おけば良いので、特に苦労はしない。糞の存在そのものが悪魔的なだけである。
まあ、昔と違って今は紙オムツが物凄く便利なので、「糞る」の負担が減っているだけなの
かも知れないが。
もしも布オムツを使ったと仮定すると、日に10枚弱のオムツを洗濯し、それを干すといった
作業をしなければならないわけで、そう思うとかなり辛いことになるような気がしないではない。

ということで、目下最大の敵は「夜泣き」である。
退院したばかりの妻の人の体調は、順調とは言ってもまだまだ平常時よりも脆弱である。
できればゆっくりと休養を取ってもらい、回復に万全を期したいところであるが、息子の人の
育児作業がそれを許さない。
もちろん、妻の人の実家の人々は協力を惜しまない旨の意思を表明して頂いているのだが、
それでも妻の人に最大の負担が掛かることに変わりは無い。
なんとか私も協力せねばと思い、オムツ替え、授乳、ゲップ出し、沐浴などは一通り出来るよう
特訓中である。
まだまだたどたどしいので、一人で全てをこなすことは無理なのだが。
ていうか、まだミルクを作ったりとかそういう作業はやってないな。
ていうか、母乳は私の乳からは出てこないわけだが。
そう考えると、父親って役立たずだな。

……頑張ります。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓