雨谷の庵

[0403] 母にとって初孫 (2004/01/10)


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前振りが長いのはデフォルト設定。

私のトコの兄弟という奴は、あ、その前に言い添えておきますと私には二人の弟と一人の妹が
存在するわけですが、妹の方は脳内補完の賜物であるので困ったことです。
それはともかく。
私のトコの兄弟という奴は、あ、でも良く考えると兄弟兄弟と書くと兄もいるような感じに
読めてしまうのでここは一つ弟とだけ表記する方向で良いのかも知れません。
仕切り直すのです。
私のトコの弟という奴は、兄不幸者という言葉があるのかどうかは存じないのですが、ともかく
兄であるはずの私を喜ばせるとか楽しませるとかそういうことに対して全く無頓着で、実に
困った連中であると言わざるを得ないと思う次第なのであります。

何をそんなにこの温厚な私が嘆いているかというと、奴らはもう20代も半ばを過ぎているにも
関わらず、一向に身を固めるとか落ち着くとかいうそぶりが無いということなのであります。
いや、本当のところはそんなことどうでも良いんですけどね。
好きに人生を歩んでください兄からの遺言です。<死ぬな
ただまあ、世間的には私にも兄としての立場というものがありまして、一般常識のようなものを
判断基準にすえた場合に恐らく結論されるであろう、我が弟たちの評価というものを少しは気に
している、というフリをしなければならない時もあるわけです。嘘ですが。気にしてませんが。
ええと、書いているそばから自分で全否定しているので実に前に進めにくくて今非常に困って
おるところであります。自業自得ですが。

ともかく、上記のような事情があることをまずは読者諸賢にご理解頂くとして、特に重要な
ポイントを整理しておくならば、私の弟二人はどちらもロクデナシであるということなのです。
いやいやちょっと待て待て待ちやがれ。そういうことではこの後の論理が立たぬでは無いか。
仕切り直しましょう。
ともかく、上記のような事情があることをまずは読者諸賢にご理解頂くとして、特に重要な
ポイントを整理しておくならば、私の弟二人はどちらも女性にモテ無いということであるのです。
いやいやちょっと待て待て待てコンチクショウ。それも違うではないか。いや違わないか。
どうも気ままに筆を進めてしまうと思わず心の奥底のどろどろとした本音が噴出して
来てしまうから文章を書くということには最大限の注意を払わねばならんとかならんことも
無いと言うべきか……って、嘘です冗談です本音ではないので誤解無きよう。な?<私信
これ以上同じ手を使ってくどくどしく文章のかさ上げをしていると読者諸賢の知能指数が劣化に
晒されて読者諸愚になってしまいかねないのでここら辺で止めて真面目に書こうと思いますです。
ともかく、上記のような事情があることをまずは読者諸賢にご理解頂くとして、特に重要な
ポイントを整理しておくならば、私の弟二人はどちらも未婚であり子供も居ないということで
あると改めて申し述べておく次第なのであります。

要するに、今までの無駄にくどくどしい文章は全て「俺の子供が母にとって初孫である」と
いうことを説明するだけのために書かれていたということです。
そのあまりの無駄っぷりに読者諸賢が驚きに声を失っている様が私の脳内世界に渦を巻いていると
思って頂ければ今日のところは引き分けだと思いますので宜しくです。
ということで、今日は初孫っぷりについて書くわけです。
無駄に長い前振りは記憶から消去願います。
1。
2。
3。
消えましたか?
消えない場合はどうぞ、もう一度冒頭から読み直して消えるまで繰り返して下さい。
そのうち、あまりの無駄な文章の有様に嫌気がさして、この続きを読もうなんていうことを
綺麗さっぱり忘れていることでしょう。<予言

------ 記憶の境界線 -----

読んで頂きましてありがとうございます。忘れて頂きましてありがとうございます。
もしかすると忘れていない方もおられるかも知れませんが、私はあまりに心が広いためにそんな
些細なことは気にしない、気にするはずも無いのでどうかご心配なく先にお進み下さい。

さて。
初孫と聞いて大体の方が思い起こすのは「孫は目に入れても痛くないほど可愛い」ということでは
ないかと勝手に私が思い込んでおりますことをここに告白しておきますです。
ただでさえ可愛さ大爆発であるところの孫、しかも私の母の人にとって実に初めての孫とくれば、
私の母の人はもう、間違いなく喜び飛び跳ね庭かけまわることでありましょうと思うわけで
あったのです。
妊娠初期の不安定期には妻の人の体調もあまり芳しくなく、私の実家の方への報告はぬか喜びに
ならないためにも控えていたのですが、昨年末には、もう胎児の経過も順調であるということで
母の人に電話をすることにしたのでありますです。
それに私と妻の人とが結婚してから、まだ私の実家の方には行ったことが無かったのですが、
年末年始にはお披露目も含めて挨拶しに行かねばならないところでもありました。
なので妻の人の懐妊の報告とあわせて、年末年始の日程調整もついでにやってしまおうとか、
そういう思惑でもって電話番号をプッシュプッシュしたわけであります。
嗚呼、まずはどう切り出すべきなのだろう。
受話器から呼び出しの電子音が漏れてくるたびに、私の頭の中で様々な間抜け極まりない文言が
渦を巻いては消え失せていくのです。
「もしもし」という母の声を聞いた時には、柄にもなく緊張してみたりとかするわけです。

 私「あ、お母さん?僕じゃぁけぇど」
 母「おぅ、あんたかぁな?元気にしょぉるんかな?なんならぁ?」
 私「元気じゃ。あんなぁ、年末年始のことなんじゃけぇど、いつ帰りゃぁえぇんじゃろ?」
 母「あ?あんた、こっちに帰ってくるつもりじゃったんかな?」
 私「そりゃそうじゃろ。結婚してから挨拶にもいっとらんし」
 母「ありゃ。そうじゃったかのぉ?来るんはまぁえぇんじゃけぇど…」
 私「あとな、妻がな、妊娠したけぇの」
 母「はぁ?」
 私「妊娠じゃ、妊娠。夏くらいに生まれるけぇ、よろしゅうな」
 母「はぁ、そうかな。そりゃえらいこっちゃ。今ぁ、何ヶ月なんならぁ?」
 私「3ヶ月かそこらじゃ」

それを聞いた母の人の口調が、少し勢い良かったことを私は覚えているのです。

 母「そりゃぁ、まだ不安定期じゃろう?長旅をさせるのはぁ、おえまぁがぁ」
 私「まあ、そうなんじゃぁけぇど」
 母「じゃったら、帰省するんはやめたほぉがええよ。そうじゃそうじゃ。やめとかれぇ」
 私「でも挨拶が……」
 母「おえんおえん。妊婦は体が大事じゃけぇ、無理はやめとかれぇ」
 私「そうかな?んなら、やめとくけぇど、親戚とか、気にせんじゃろうか?」
 母「そりゃあ、私から事情を言ぅとくがぁな。心配せんでもえぇよ」
 私「ならえぇかなぁ」
 母「あのな、実はな、私ぁ年末年始、旅行に行こぉ思ぉとるんじゃぁ」
 私「は?じゃぁもしかして、旅行に行くのが理由で私たちに来て欲しくないだけなんじゃ…」
 母「違うんよ?本当は来て欲しいんじゃけど、妊娠じゃけぇ仕方ねぇがな?な?」

明らかに怪しい。
というか、母の人はもしかすると最初から私たちが帰省しないということを前提として、計画を
進めていたのかも知れません。私の心に疑念が湧いて来るのは当然の成り行きだと思うわけです。
しかし、そんな私の思いを知ってか知らずか、母の人は上機嫌なのでありました。

 母「んじゃ、まぁそぉいうことで。良いお年を。あ、そうそう。妊娠おめでとうな」

ガチャ。ツーツーツー。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓