雨谷の庵

[0369] ドイツへ行きたい (2003/09/22)


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新婚間抜けドイツ紀行その1。

そもそも新婚旅行にドイツへ行きたいというのは、婚約する前から妻の人の心の中で既に
決まっていたことで、しかも何故にドイツが良いのかと言えばノイシュヴァンシュタイン城という
お城が見てみたいだけという至極シンプルなる回答であったわけで、それ以外は実にどーでも
いいと言えばどーでも良かったというのが本音ではある。
とは言え、ドイツに行くからにはそのノイシュヴァンシュタイン城だけを見て帰ってくると
いうのは旅費に対して見合わないこと甚だしいこともまた事実である。
ということで、旅行にあたって私たちは1週間程度のパックツアーで、ノイシュヴァン
シュタイン城を日程に含むものを探すことにした。
もちろん自力で日程を組む個人旅行でも良かったのであるが、結婚前でばたばたしていて
そういう作業が面倒くさかったのと、そもそも妻の人も私もドイツ語はおろか英語も貧弱で
各種の手配に自信が無かったこと、それよりも何よりも、目的であるノイシュヴァン
シュタイン城のある場所すらぜんぜん知りもしないで行きたい行きたいと言っているだけで
あったことなどの諸般の事情を考慮して、パックツアーにした次第である。駄目夫婦。

しかし一言にパックツアーといっても、幾つか選択肢が有った。
ノイシュヴァンシュタイン城というのはどうやら観光地としては非常に有名なところで
あるらしく、標準的なドイツ周辺のツアーには大抵その名前が出てくるからだった。
ドイツ国内を巡るツアーにはもちろん、ドイツからフランスを回るツアー、ドイツから
スイスを通ってイタリアへ抜けるツアー、ドイツ南部とオーストリアを巡るツアーなど、
様々なツアーがこれ見よがしに私たちを誘惑するのである。
私としてはまあ、ドイツに行くんならビールやワインをそこそこ飲めるだろうし、その点さえ
どうにかなりさえすればあとは何処に行こうが問題は無かった。
妻の人の方には実はリヒテンシュタインという別の目的地もあるようだったのだが、その
リヒテンシュタインという国はあまり観光向きの地では無いらしく、パックツアーのメニューに
あまり名前を見かけることは無かった。
一つだけ、ノイシュヴァンシュタイン城を見た後リヒテンシュタインを「通過」して
オーストリアを巡るというプランがあったが、妻の人的には通過するだけでは不満とのことの
ようであったので、やめにした。
まあ、リヒテンシュタインはいつかの機会にゆっくり観光する方向で。

そんなこんなで色々検討した結果、我々が選んだのはロマンティック街道のツアーであった。
ロマンティック街道というのはヴュルツブルクという街から始まって南に伸び、ドイツの南部の
ブドウ畑や酪農地帯を抜けてノイシュヴァンシュタイン城で終わるというものであるらしい。
私は最初、このロマンティック街道というのは日本の観光旅行業者が勝手につけた名称なの
だろうと勝手に思い込んでいたのであるが、どうやらこの名称はドイツの人々自身が付けた
もので、本当の意味は「ローマへ続く道」ということのようである。
なら日本語表記はローマ街道にしろよ。>観光関係者。
日本ではロマンティックという名称そのままを勘違いしている方も多いようで、この街道を
訪れる日本人観光客のほとんどは女性であるとのことだった。
ちなみにドイツにはこうした観光街道というものが数多くあり、ロマンティック街道の
他にも「古城街道」「ファンタスティック街道」「メルヘン街道」など多数存在するようで、
ドイツの観光への力の入れ具合は半端ではないようである。

そのロマンティック街道ツアーを選んだ理由であるが、それには妻の人の母の人の意見が
大きく影響したということを書いておこう。
妻の人の母の人にも、ドイツに行くのなら訪れてみたい場所があるそうで、それはビース教会と
いう場所なのだそうである。
このビース教会、壁や天井に描かれた中世の絵(フラスコ画というものらしい)が素晴らしい
とかで世界遺産にもなっているような代物である。
かつて妻の人の母の人がドイツを訪れた時、どうしても行きたかったのだが果たせなかったとかで
今回の私たちの旅行の日程に、それを入れるべきであると強く主張したのである。
しかしビース教会はその名の通りビース=牧場のただなかにポツンと存在する教会であるらしく、
多くの観光ルートからはちょっと外れた場所にあるようなのだ。
結局、ビース教会を含むツアーは数も少なく、私たちとは日程が合わなくて断念した。
その代わりに、同じようにフラスコ画が見事なことで知られているヴュルツブルクのレジデンスと
いう場所を見ることにし、結果としてロマンティック街道ツアーを選ぶことになった次第である。

ところでこのロマンティック街道ツアー、その名の通りにロマンティック街道を辿るのは実は
2日間だけで、あとはライン川クルーズに1日、古城街道沿いの町バンベルクに1日、
ノイシュヴァンシュタイン城観光に1日使うというなんというかまあ、観光名所を盛り沢山に
回るようなことになっていた。
その割には自由時間も多く、私たち的には非常にありがたいツアーでもあったのだが、慣れない
異国の地でその自由時間をどれくらい有意義に過ごせるかは実のところ未知数でもあった。
まあ日本人の添乗員さんが常に同行してくれるということでもあったし、何とかなるだろうと
いう気楽なことを考えてもいた。
挙式を終えてほどなく、私たちはあたふたと荷物をまとめ、成田空港へ向かったのであった。

ということでしばらく、このサイトはドイツについて語るスレとなります。

雨谷の庵は今日も雨。

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管理者:徳田雨窓