雨谷の庵

[0359] 七夕に思い入れが無い (2003/07/09)


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距離それぞれ。

七夕のお祭りというのは元々、お盆の直前の禊(みそぎ)を行う日のことだったようである。
お盆は旧暦7/12(現在の8/14前後)、七夕は旧暦7/7(現在の8/10前後)だが、現在では
お盆旧暦のまま、七夕は新暦でお祭りが行われているため、直前の禊という関係はあまり
意識されなくなっているようである。
ちなみに実は、首都圏ではお盆も新暦に従って7月中旬に祝うところがあるらしい。
しかし7月中旬というのは農村部では農作業の忙しい時期であることから、首都圏以外の
地域では旧暦のまま祝い続けているというのが本当のところのようだ。
私は岡山の出身なので、お盆といえば当然8月だと思っていたが、どうやらそれも田舎の
常識の一つに過ぎないとかそういうことらしい。

ところで七夕と言えば織女と牽牛の天の川伝説が有名だが、実はこの伝説もなかなかに
複雑な経緯で今の世に伝わっているもののようだ。
織女自体は中国神話の天帝の娘ということで春秋の頃から素性のはっきりした存在だったようだ。
ところが牽牛の方はというと、当初は特に織女の夫というわけでもなかったらしい。
現在の天の川伝説の原型のようなものは前漢の頃に出現したもののようで、この頃から
牽牛は「織女とは天の川の反対側にある明るい星」という理由だけで、夫としての役割を
与えられたというのが真相のようだ。
要するにこの天の川伝説の主人公は織女であり、牽牛は付け足しのようなものであると
言い切ることができそうである。
つまり天の川伝説は今時の大衆娯楽で例えるなら、恋愛もののトレンディードラマか
ラブコメの少女漫画に当たると言ってもいいのかも知れない。
日本の七夕祭りはこの中国のラブコメを起源とする星祭と、お盆の禊とが混じった形で、
現代に受け継がれているもののようだ。

とまあ、ここまでだらだらと書いているのには訳があって、いままでここで七夕について書いた
ことがないなぁと思い、一本ちょっと書いておこうかと思い立って始めてみたのはいいので
あるが、書き始めてみると特に面白いことも無くネタとしてはちょっと中途半端で
料理のしように困っているとかそういうことではある。
考えてみれば一昨年までは女っ気無しで七夕などという他人様のラブコメ行事に関心は
無かったし話題に触れたくも無かったわけで、さらに昨年からはラブラブ街道まっしぐらで、
一年に一度しか会えないなどという如何にも不便な彼らの関係に共感を持つべき立場にも
無かったわけで、七夕に言及するべき時期を逸していると言っても良いのかもしれない。
要するに長距離恋愛の経験が私には皆無であり、個人的には七夕に思い入れが無いということだ。
これでは確かに、キーボードを叩く指の動きが鈍ろうというものである。
しかも書きかけで放置していたら、当の七夕はとっくに過ぎてしまった。

ということで、仕方が無いので今日も惚気ておこう。

以前にも書いたが、現在私と彼女の人は通勤経路の一部を共有しており、毎日のように顔を
つき合わせている次第である。
とは言っても、まだ入籍しているわけでもなし、同居すらまだなわけであるから、四六時中
互いの顔を見詰め合っているわけではもちろん無い。
いや、例え生活を一緒にしたとしても四六時中見詰め合うなどという甘過ぎる状況には
ならない(と思いたい)が、そんなことになってしまったら私は潔く私の家のことを
「ラブハウス」と命名しかねないので困ったものである。
誰が困っているのか、微妙に謎だが、少なくとも今これを読んでいる読者の30%程度は
突っ込みの言葉に困っているような気がしないでもないが、それはまあ、いつものお約束として
気にしないことにしよう。君らも気にするな。

それはともかく。
常に一緒に行動していないという今の状況で、我々の協調性を促進するのに最も機能して
いるものといえばやはり「愛のホットライン」であろう。
これを所持し始めてから既に1年以上が経過したわけだが、待ち合わせの調整から夜の雑談まで
実に幅広く活躍していると言わざるを得ない。
我々とっての平均的なホットライン的日常を、本日の着信発信記録を例に、概観してみよう。
ちなみに[M]はショートメール(無料)、[P]は通話である。
それぞれの内容については簡単なものはそのまま「」で記し、長いものは()で略記した。

 08:31:徳田→彼女[M]「でぱでぱ」
 08:39:彼女→徳田[M]「でぱつにょー」
 08:40:徳田→彼女[P](昨夜のヘルブレ戦争に関する短評→バスが来たので切る)
 08:53:彼女→徳田[M]「ばすおり」
 08:54:徳田→彼女[M]「らじゃ」
 08:54:徳田→彼女[P](さっきの会話の続き→合流につき切る)
 09:55:彼女→徳田[M]「はたらいてるかね?」
 09:55:徳田→彼女[M]「うん。一応会社にいるよー」
 10:00:彼女→徳田[M]「一応か!( ゜∋゜)」
 10:01:徳田→彼女[M]「一応だ!(゜∈゜ )」
 10:03:彼女→徳田[M]「もれは今日も大繁盛だもらぁ」
 10:04:徳田→彼女[M]「もれぽは今日も大暇人だもるぁ」
 13:01:彼女→徳田[M]「じゃいあんて何レベルから持てるんだっけ?あと最速いくつ?」
 13:02:彼女→徳田[M]「あとばとはん」
 13:05:徳田→彼女[M]「ジャイアン:LV100/STR156、バトハン:LV110/STR182」
 13:23:徳田→彼女[M]「その数値はいったい何に?」
 13:23:彼女→徳田[M]「しみつ♪」
 13:24:徳田→彼女[M]「あう♪」
 13:26:徳田→彼女[M]「体がだるい。もまいとラブラブしてないからだ」
 13:27:彼女→徳田[M]「無理いくない。らびらび禁止」
 13:28:徳田→彼女[M]「らびらびしるっ。よりもっといぱーいらびらびしるっ。もきー」
 16:12:彼女→徳田[M]「母さん、三時のきうけいをまだとれていません」
 16:14:徳田→彼女[M]「ダメぽ_| ̄|○ あまり無理しないでください」
 16:49:彼女→徳田[M]「まだきうけいしてない.:'(´д⊂)」
 16:50:徳田→彼女[M]「ダメぽ_| ̄|○ .:'(´д⊂)」
 17:03:彼女→徳田[M]「三時きうけい開始」
 17:04:徳田→彼女[M]「遅すぎです。定時過ぎてます」
 18:21:彼女→徳田[M]「どうかにゅ?」
 18:22:徳田→彼女[M]「そろそろあがるよ」
 18:47:彼女→徳田[M]「そろそろあがるのだー」
 18:48:徳田→彼女[M]「もれだしーつ」
 19:03:徳田→彼女[M]「19:07発の電車に乗りまいた。一号車の一番前の扉付近にいます」
 19:10:彼女→徳田[M]「だしつ」
 19:11:徳田→彼女[M]「もつかれ」
 19:15:彼女→徳田[M]「駅にむかってふらふら」
 19:16:徳田→彼女[M]「あい。駅のホームで待ってますね」
 (こののち無事合流、帰宅)

……こうしてみると、まるで電話魔か何かのようでもあるが、そこら辺のことはまあ、
気にしない方向で今後も検討させて頂きたく思う次第である。
なにより、七夕の夜空できらめく織女と牽牛、彼らが現代で神話となったならば、きっと
彼らの手にも我々と同じようにホットラインが握り締められていたであろう。
ただ、問題は彼らの間を往復するには、光ですら30年かかってしまうということだろうか。
実に気の長い夫婦である。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓