雨谷の庵

[0348] 私のエロ年代記 (2003/05/21)


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ご両親の家庭訪問の際には隠しましたとも。ええもちろん。

初めてエロ本と呼ばれる類の物を目にしたのは、私が小学校低学年の頃のことだっただろうか。
私の実家は河川の近所にあるのだが、その河川の周囲、いわゆる川原とか土手などと
呼称されている場所に、それは散乱していたものだった。
なにゆえにそんな場所にエロ本なるものが散らばっていたのかということは、いまだに
疑問という名の記憶領域から抜け出せずにいるが、まあ恐らく、親に内緒で買ってきたそれを
家に持ち帰るわけにも行かず、川原でこっそり読んだりしていた高校生くらいの人々が
暗に存在していたりしたのではないかなどと、浅はかな想像力で決め付けてみたりもしている。
川原に散らばっていたそれらの物というものは文字通り非常にバラバラであり、それは
女人の胸部の一部分だけが丁寧に破り取られた物であったりとか、不要な広告部分の一切が
取り除かれた状態の物であったりとか、そういう非常に状態の悪い物ではあった。
まあ、川原に打ち捨てられていたためにかなりの間に雨ざらしでもあり、おおよそ状態の
良い物などは存在しなかったと言っても過言ではないだろう。
近所に住んでいた私より少しばかり年上のお兄さんたちは、私が拾ってきたそういうものを
大層興味深げに、隅から隅まで眺め尽くした後、気に入ったものは持ち帰っていた。
私も私で、お兄さん達があまりにも喜ぶものであるから、誰から指図されるわけでもなく、
そうしたものを拾ってきては皆に見せていたように思う。

ちなみに、誰も欲しがらなかったエロ本については私のコレクションに加わるか、もしくは
祖父の風呂焚きの焚き付けとして利用されていた。
考えようによっては、私の家のお風呂はエロ本で焚かれていたとも言えなくはない。

そんなエロエロな小学生時代とは違い中学生の頃はあまりエロ本というものに恵まれなかった。
これはいまだに何故なのか分からないのだが、あれだけ大量に散乱していたエロ本達が、
その頃には全く姿を消していたからだった。
教育的配慮からくる地域住民の介入とかそういうことがあったのかも知れない。
しかも、かつて私の上得意様であった近所のお兄さん達も、その頃には自費でエロ本を
購入するなり、もしくは現実の女性と良い仲になっていたりしたので、私がエロ本を
収集する理由も消え失せていた。
私にしても、エロエロ小学生だったためか、どうにも耳年増ならぬ目年増に育ってしまい、
今一つエロ本自体には興味が湧かなかったということもある。
ということで中学生時代は中学生時代っぽく、結構健全な中学生だったように思ったりもする。

転機を迎えたのは高校時代である。
当時私の所属していた部活動は今で言うオタクの巣窟だったのであるが、そこでエロマンガと
いうものに出会ってしまったのである。
それまでの私のエロ本に対する意識というのは「年増のお姉さんが下着姿もしくは裸の状態で
ヘンに媚びたポーズをしている写真がいっぱい載っている本」というものであった。
そしてそうしたエロ本には大抵、数ページのエロマンガが掲載されていたのであるが、それに
対する私のイメージは「中年の人が好きそうな劇画調の絵で、年増のお姉さんが毛むくじゃらの
禿オヤジに舐め回されている」というようなものだった。
今書いてみて何ともヘンテコなイメージだなぁと思わないではないが、エロエロ時代の私の
幼い読解力はそうしたものを単純に「キモい」と見なしていた節があるのは確かである。
しかし私が高校生の時に出会ったエロマンガは、そうしたものと一線を画していた。
そこでは恐らくは当時の私とほぼ同年代と思われる少女がアニメ調で描かれ、SFっぽい
設定やファンタジーものを模したような世界観のなかで、何故かHぃことをしていたのである。

正直、新鮮だった。
いや、もしかすると私が単純に二次元コンプレックスな人間であっただけという結論も
あり得る訳ではあるが、この際そうした可能性は考慮から外したい。
それまでの私は一人ハァハァを行う際、主に同級生の女性を脳内で思い浮かべるなどの手法で
もって快感を得るに至っていたわけであるが、その後は主に、エロマンガのそれをベースに
した物語空間を空想するようになった。
ベースとなるエロマンガの入手方法としては主に、他人から借りるという手法を採用しており、
自身での購入ということは無かったように記憶している。
当時は月のお小遣いが1500円程度と小額であったし、そもそもそうしたエロマンガがどこで
販売されているのかということを余り良く分かっていなかった。
自身で初めてエロマンガ購入に至ったのは大学生時代。
アルバイトで得た金銭を自由に使い始めてから、私のエロマンガ性活は充実の時代を向えたと、
もしも私のエロ年代記なりを出版するのであればそう記述せざるを得ないだろう。
まあ、要するに大学生時代の私はフツーにエロオタだった訳である。

そんなエロオタとしての人生は、高校生の頃から比較的近年に至る10年間を占めていたりする。
その後の転機としては東京に転勤したことを挙げても良いだろう。
何しろそれまでは商業誌中心だった私のエロオタ人生が、東京に来てからというもの専ら同人の
それにとって代わられることとなったからである。
細かな違いではあるが、エロオタからエロ同人オタに進化してしまった私は、まるで財布の
ネジが壊れてしまったかのように、何に躊躇することも無くエロ同人マンガを買ったものである。
何かの同人誌即売会に赴く度に、5千円〜2万円ほどを使い十数冊のエロマンガを買い求めて
いた時期もあるが、しかしそれでも世の中に跳梁跋扈するエロ同人の精鋭部隊の連中の足元には
及ばなかったのであるから、エロ同人の世界は暗く深い暗黒物質のように圧倒的ではある。
その時期は同時に、エロゲーにもかなりの数に渡って手を出しており、それが昂じてとうとう
自分でエロゲーを創り始める始末となったことは、ここをご覧の読者諸賢には周知だろう。

そして現在に至り、今私は目の前のエロ物質の物量を詰め込んだダンボールの前で呆然と
する他無いことを、ここにご報告しておこう。
新居にはとりあえず運び込んでみたものの、一体これをどうするべきなのだろうか。
ていうか、世の中の新婚の人々に問いたい問い詰めたい。
お前らは一体アレをどうしてしまったのかと。
是非とも新婚直前状態である漏れ様に向って、そのノウハウなりなんなりを教授して
頂けませんでしょうか土下座っ、とでも言いたくなるような状況である。
助けてぷりーず。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓