雨谷の庵

[0334] 結婚といえば新居 (2003/03/06)


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衣食住の中では2番目に大切ということでいいのだろうか。

というか、そろそろ新居について考えなければならない。
そうである。結婚といえば新居である。新居マンセー。
というか、そもそも同居の一人である谷川某がこの春に先んじて結婚するのであるから、
それを考えてもまずはこの同居状況の解消を図らねばならないことは明白である。
取りあえず現時点における同居人の状況を以下で整理しよう。

○谷川某(仮名)
この春に結婚予定。実家は香川、仕事は池袋近郊。婚約者の実家は千葉、自身は無職。

○浜中某(仮名)
結婚の予定なし。ていうかそもそも本人の趣向がロ(以下略)。実家は香川、仕事先はアキバ。

○徳田
この秋に結婚予定。実家は岡山、仕事は渋谷近郊。婚約者の実家は横浜、仕事先は蒲田近郊。

ううむ、見事に事情がバラバラである。
思えば同居を始めてから丸二年、当初は似たような人生を歩んでいた我々三人も、
次第次第に道が分かれ、各々の方向性を着実に鮮明にしているとでもいったところであろうか。
やはりこれは、早急に事態の改善を図らねばならないであろう。

ということで、この二年間に及んだ三人の共同生活も終了である。
楽しくもあり、色々といざこざもあり、そしてそれらが全てネタになりとまあ、結果的には
良かったんだか悪かったんだかさっぱり総括にもならないような状況に他ならなかったり
するような気がしないでも無いが、ともあれ一つの区切りとして、閉幕を迎えるわけである。
一抹の寂しさを覚えるというのもあるが、しかしそれでもこれで友達付き合いが無くなると
いう訳ではもちろん無いだろうし、以前よりは疎遠になるだろうことはもちろんだろうが、
まあそこら辺はこれからセピア色に染まり行くであろう思い出という名の甘い記憶素子を
心の片隅に抱えながら歩いていく他無いだろう。
いずれも私にとっては学生時代からの付き合いでもあるし…って、もう出会ってから
10年も経っていやがりますか。
お互い年を取ったものである。

それはともかく、新居の話である。
同居人二人についてはそれぞれが各々で住居を確保して頂くとして、問題は私の新居を
どうするかということであろう。
もちろんこれは私と彼女の人との二人で相談し決めねばならないことであるが、まずは
私の方でも何くれと考えをまとめておいた方が良いのではないかと思ったりもする次第である。
よし、考えよう。

まずは場所の選定である。
私も彼女の人も、結婚後も今の仕事を続けるということについては確認済みである。
私の実家は何しろ遠方でもあるし、継ぐべき家業も無いとなれば岡山に新居を構えるという
選択肢はまず最初に棄却してよいだろう。
一応、母に希望を聞いてみたりもしたのだが、例によって「好きにしろ」とのことであった。
また、彼女の実家でご両親と同居という選択肢についてだが、それは彼女の人の口から、
「そんなことは有り得ない」との確約を頂いているので、これも考えなくてよいだろう。
となると、最も考慮すべきは私と彼女の人の仕事先へのアクセスということになりそうだ。

次に考えるべきは家賃だろうか。
家賃のだいたいの目安は、手取り収入の3分の1を下回るくらいというのが定説である。
つまり手取り18万(新人サラリーマンくらい)ならば6万くらいが目安、
36万(中堅サラリーマンくらい)ならば12万くらいが目安ということになる。
実際の話、6万といえば東京近郊であればワンルーム〜1DK、12万だと1LDK〜2DKと
いったところを借りることが出来る額である。
まあ、生活の規模を考えると妥当な間取りだろう。
もちろんこういったお値段は場所によってかなりの上下があるし、東京近郊にこだわらないので
あれば、埼玉なり千葉なりからの通勤を選択することで、より余裕をもった生活を送ることも
可能ではある。
ただ一つ問題なのは私達二人の通勤先というのはいずれも神奈川寄りであり、埼玉や
千葉からだと少々都合が悪そうだということだろうか。
なのでここは場所の選択を優先し、間取りについては若干狭いものをメインに探すことに
なるだろう。

では候補を絞り込もう。
神奈川近辺でメインの通勤手段は東急かJRになる。
渋谷及び蒲田の双方に出易い場所となると、東急系なら自由が丘、大岡山、旗の台。
JR系なら大井町、品川、大崎か。
これらは渋谷と蒲田の中間地点になるから二人の通勤時間が同じになるが、別に通勤時間が
同じである必要はないだろう。
ただ、通勤時の混雑ということを考えると、私の通勤時間よりは彼女の人の通勤時間の短縮を
念頭に置いて検討を進めるのが適当であろうとも思うので、そうすると上記の場所に加えて
川崎市内の各駅や、京浜東北線沿線、東急東横線沿線などがずらずらと候補になってくるだろう。
ちょっと候補が多くなったので、彼女の人の実家からも比較的近い場所という条件を加味して、
私なりに3つほどに候補を絞り込んでみた。
あとはその近辺の物件情報を集めて周れば良いだろう。

 徳田「ということで、今物件を探していたりするわけです」
 彼女「ふ〜みゅ」
 徳田「ええと、あなたはこの中でどこが良いと思いますか?間取りはどうしましょう?」
 彼女「う〜みゅ」
 徳田「もちろん家賃と相談ですが、なるべく広いところがいいとは思ってます」
 彼女「みゅみゅみゅ〜」

私が今までに熟考した結果を彼女の人に話していた最中、何故か彼女の人は上目遣いに
私の方を見るのであった。

 徳田「?…ええと、何か問題でも?」
 彼女「あのね」
 徳田「はい。御意見があるのであれば、どうぞ」
 彼女「あのねあのね…」

なにやら彼女の人は言い難そうにもごもごと口篭もった後、衝撃的な言葉を放った。

 彼女「あちきはマンションが怖いのれす」

(続く)

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓