雨谷の庵

[0273] 天才!岸和田博士のうた (2002/05/23)
※飲めや歌えや雑文祭


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こういう形で最初に言ってしまうことを少し後ろめたいと思ってしまうのは私の小心者っぷりを
広く世間にアッピールしてしまうことにもなりかねないが、思い切って決断してみようと思う。
ん〜ん〜ん〜。
なにを一体言おうとしているかというと、まあ話してしまえば些細な事ではあるのだが、
実は今回の文章が「飲めや歌えや雑文祭」の参加作品であることに関係していたりする。
この飲めや歌えや雑文祭にももちろん縛りが有るわけだが、そのうちの文中縛りについては
今回ちょっと卑怯な消費の仕方をしているのである。
とっくに気付いている人は気付いて居るかとも思うが、今回の一連の文章の文頭一文字を順に
繋げると、縛りを消化した一文が現れる仕組みになっていたりするので、そこのところの辺を
予め御了承頂ければ幸いということなのである。
もしかするとこの文頭作文に気付いてくれる人が全く居ないかも知れないという恐怖感に
駆られたりしたため、いっそのこと最初の内に言っておいてしまおうという非常にさもしい
魂胆なのだが、この私の些細な心配心もあながち的外れなものでないことは先人達の既に
実践していることでもあるし、ここをご覧になっているような読者諸賢においてはその辺の
ことを既にして重々承知のこととも思うのでとりあえず良しとしよう。
あとの縛りはまあ、テーマ曲を決めて適当にあしらっとけば良いので今回は比較的楽と言えば
楽な部類の縛りのようで一安心である。
ろうさんや下条さん、1096さんといった面々には今回の縛りは少々物足りなかったのだろうか、
何やら更に縛りを個人的に追加してみていたりしていて、まあ全くマゾというのは業が深いので
あるなぁとも思ったり思わなかったり、ていうかこの文章、他の参加作品を読んでない人には
意味不明だしそもそもこれって後出しジャンケンみたいでネタ的には非常に卑怯なのでは
ないかとも思わないではないが、そういうことはこの際気にしないお約束にしておきたい。
うしろめたさついでにもっと言うならば、そもそもこの楽曲縛りを強固に主張したのは他ならぬ
私その人だったりする訳で、そこには私の手持ちのネタを眺めた上での目算なり思惑なりが
当然の如くあったわけで、要するに他の人が縛りの消化に苦労することを見越した上で、
それでも私自身だけは楽々とネタを拾うことが出来るであろうという卑劣なる目論みが当初から
あったのであることは、この場を借りて告白しておこうと思う次第でもあるゴメンナサイ。
かしこい読者の皆様方なら既にお気付きとは思うが、今回の縛りであるところの「テーマとして
酒の登場する歌を選ぶこと」というのは、普段から趣味でカラオケに入れ込んでいる私にとって
非常に楽な作業であり、言ってしまえば検索ボタン一発でずらずらと幾らでもリストアップされ
てくる楽曲群から適当に選んでしまえば済んでしまうようなことなのだが、これが普通の人、
要するにご自身の記憶容量の中から脳内検索するという非常に原始的な手法しか駆使し得ない
方々にとってはかなりの困難を伴う作業となっているらしいことは、雑文祭の公設掲示板に
書き込まれ続けている各種悲鳴の様を見れば一目瞭然であろうモウシワケナイ。
ともあれ、以上つらつらと書き述べた通り、今回は私の秘密のアニソンライブラリの中から
「酒」という漢字でもって機械的に検索した結果を元ネタとして使うことにしたいと思う。

ばばっと検索して見てまず分かるのは、何故か酒井法子の曲が結構な数、アニソンライブラリの
中に含まれているということかも知れない。
いくつもの楽曲がリストアップされている中には、歌手名や作詞家名などにひっかかったものも
含まれている訳で、その中ではどうやら酒井法子の数が一番多いようである。
博多出身のアイドルでノリピーというニックネームで親しまれ、一時期はノリピー語とかいう
奇妙奇天烈な言語を流行らそうとして失敗した後は女優とかとしても結構地道な人気を保って
いたりとか……といったようなネタで引っ張ろうかとも思ったが、それはすでに偉大なる先達と
ネタ被りを起してしまっているので止めておく他無い。
士族の哀しさを描いたという訳ではもちろんないフランスの「三銃士」を原作にした
NHKアニメ『アニメ三銃士』の主題歌「夢冒険」は、酒井法子が歌っているものの一つである。

頭脳というものを少しばかり働かせて見れば分かりそうなものではあるが、もともとアニメと
いうものはお子様向け娯楽として発展してきたという経緯もあり、その主題歌となるとやはり
お子様向けを強く意識している訳で、そんな中に「酒」という文字がそのままの意味で入って
いるということは余り無さそうにも思えるであろう。
のっけから否定的なことを書き始めているが、実は上記の懸念はその通りで、アニメソングには
やはり「酒」という文字はほとんど登場していなかったのである。
中には『ミンキーモモ』の「ええだば音頭」のように、「どうせおごりだ酒持ってこ〜い」と
いうフレーズがあるような曲もあるにはあるのだが、そういったものも主題歌ではなく挿入歌や
エンディング曲といった補助的な位置付けの曲だったりするわけである。
で、結局一万を超えるライブラリの中から「酒」で機械検索をしたものの、検索結果の件数は
その総件数の1%にも満たない百件程度という惨憺たる状態となった。
百件という中には最初に挙げたように酒井法子といった歌詞以外のものに引っ掛かってきた
ものも含まれているのでそれらを一つ一つ寄り分けていき、最終的に残ったのは先の
「ええだば音頭」も含めて13曲だけであった。
人類の科学の限界を悟るのはこういう時なのかも知れないとか、思い切り妙なことを口走りたく
なるような状況というのはこういうものなのだろうか。
のんびりと、今回の雑文祭の縛りについては悠長に構えていたが、どうやらそれは私の油断に
他ならなかったとかそういうことのようである。
おごる平家は久しからずというか、まあ私にも困ったものであるが、取りあえず検索結果に
ついては有り難く使わせて頂こうとも思っている次第である。
たんなる言い訳に終始しているような文章になってしまっている気もしないではないが、
気にしないで先を続けると、検索に引っ掛かってきた中で最も「酒」に関する記述を含む曲を
有していたのはアニメシリーズ『天地無用!』であった。
くくりで言うならば同シリーズは所謂おたく向けであるし、ターゲットとしている年齢層が
やや高めということもあるのだろう、実際に作中でも登場人物がお酒を飲む場面は頻繁に描写
されていることもあり「サンバ! 夫婦善哉」「恋はせっしょやおまへんか」「やめられない
やめられない」「上野の恋の物語」の4曲に「酒」という文字が登場していた。
がんばっているのは藤島康介という漫画家の関わっているアニメで、氏の代表作であろう
『ああっ女神さまっ』の劇中歌「猫実の女」であるとか、氏の初期の作品『逮捕しちゃうぞ』の
「My Private Blue」「墨東恋物語」には、お酒が登場しているようだ。
合同作品という位置付けになるのかも知れないが、氏がキャラクターデザインを手がけたゲーム
『サクラ大戦』もアニメ化され主題歌が付いたり、そもそもゲーム作中に歌があったりするので
あるが、その中でも「お祭りダンス」「都の花ぞ」の2曲に「酒」の文字が登場して来て
いたりもするので油断がならない。
唱い踊る乙女達というのがコンセプトだけに、同ゲームとお酒には深い関係性があるのかも
知れないというのは、少し勘ぐり過ぎであろうか。
したがって、最も飲兵衛なアニメは『天地無用!』、最も飲兵衛な漫画は藤島康介氏の諸作品と
いうことで結論としておこうかとも思っていたりする。
てゆ〜か、なんだか灰汁の強い作品が残ったなぁというのが、検索してみて思った正直な
感想といったところであろうか。
いちおう『3×3EYES』という漫画が原作となったアニメの曲で「夜はLogo Logo」、
「遙かなる抱擁 -Embrasser-」の2つには歌詞中に「酒」の文字が登場しているようであるが、
私は同作品についてあまり詳しくないのでここでは割愛しておこうと思う。
るいはトモを呼ぶという諺が在ったような気もしないではないが、13曲の中の最後「天才!
岸和田博士のうた」というのもまた、大変に灰汁の強い曲である。
ようするにその曲は漫画『岸和田博士の科学的愛情』という作品をモチーフにした、まあその
アニソンというか何というか、言ってしまえばネタ歌なのだが、その中には「勝利の美酒に酔え」
といったくだりがあったりして、今回の検索に引っ掛かって来ている訳である。
うさん臭いことこの上ない、科学という名をちょっとばかり小馬鹿にしたような内容の漫画で、
私などは大変に好きで全巻揃えて愛読書の棚に並べていたりもする。
なにを考えて作ったのかは知らないが、この「天才!岸和田博士のうた」はそんな
岸和田博士を称えるがごとくに歌い上げていて「誰だ!科学する者、それは!科学する者、
愛ゆえ無敵な科学のパワー」といったような意味不明な絶叫ノリでガンガンと叫び続ける
おバカな曲であったりする。
雨が降ろうとも槍が降ろうとも、科学の為になら悪魔にさえも魂を捧げる岸和田博士の口癖は、
今回文頭作文にも使っている「こんなこともあろうかと」という台詞で、そういったお約束な
部分についてもこの曲はしっかりと盛り込んでいたりするので侮れない。
谷川某とかにもこの曲を聴かせてみたところ、妙に感心した口調で「ちゃんと岸和田博士っぽく
なっていますね」といったようなことを言っていたような気がしないでもない。
のぞむべくも無いことかも知れないが、もしもこの漫画がアニメ化することになったなら、
可能な限り、この原作の雰囲気というかノリというか、そういったものを活かして頂きたいと
思ったりもする。
庵野監督とかのちょっと逝っちゃってる系の人に、アニメ化の場合には是非とも参画して
頂きたいと思っているのは恐らく私だけでは無いであろう。
はるか将来に渡ってこの漫画がアニメ化されるなんてことはあり得ないという気もしないでは
ないが、ともかくそれは置いておくとして。
今回ネタにさせて頂いたアニソンライブラリであるが、もともとはDELTAさんのものであり、
最後になってしまって申し訳無いがこの場を借りて御礼申し上げてこの文章の締めとしたい。
日頃からいつもお世話になっています今後とも宜しくです是非。
もうあと一ヶ月もすればまた徹カラですかね?
雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓