雨谷の庵

[0215] 保険無しでは危険過ぎ (2001/11/22)


[Home]
アルバトロスも大丈夫らしい。

時々というか、常にほとんどの場合について思うことなのであるが、私というのは
大変に無知無知無知無知ぃ無知とは罪ぃと罵られても全く仕方のない
ニンゲンなのであるなぁと感じざるを得ない次第である。
本日もそんな私の無学さ加減を思い知らされるようなことがあったので、ここに
記しておこうと思っている。
そんなくだらねぇことをわざわざ記すなよとか、まあそういった定型的なツッコミには
感謝の意を表して止まないが、これは所謂ところのネタとかいう奴であるので
気にしないで頂きたい。

まあ、そんな自虐的な前置きはともかく。
私は何をするにもまず面倒臭いという心情を抱く種類の人間で、とにもかくにも
無精とか怠け者であるとかいう言葉が非常に似合うのであるが、だからというか
だからというわけではないかというか、保険だとか年金だとか積立金だとかいう
類のものについてはこれまでの人生においてあまり関心を払ってきたとは言い難い
というのはまあ、正直なところの事実とかそういうことになるだろう。
そもそも想像するだに面倒臭い。
保険とかいうものは保険保険とひとくくりにされることでもって世の中に近似的
共通認識を提供している訳であるが、その実体といえばなんだか良く分からない利率だとか
根拠があるんだか無いんだかちょっと見た目には分からないような保険料だとか、
そんな感じの複雑奇怪な決め事の集大成としてようやくに形を為しているもので
あるわけで、当然その混沌としたお約束の塊が全てにおいて一様で在るはずもなく、
私のような素人には到底理解困難なシロモノとして記憶のタンスのちょっと奥深いところに
仕舞い込んだりしてしまっているものなわけである。
だいたい私は生命保険と損害保険の違いも知らないのだ。
どう違うんだろう。
誰か教えてたもれ。

それはともかく。
ということで今私の目の前にあるこの損害保険とかいうもののパンフレットなる紙面を
つらつらと眺めるにあたって、私がちょっとばかり驚きを禁じ得なかったとしても、
それは何気に当然至極な出来事に他ならないことは、ここまで読み進んで頂いた
読者諸賢には御理解頂けているものと思う。
何しろ私には損害保険なる物の知識は皆無なのであるから、その世界観の中には未知なる
情報が満載であることは実に単純な論理展開でもって証明可能であろう。
ちなみにこのパンフレット、私の勤務する会社がとりまとめることにより、加入者に
とってより便宜を図った形でのサービスを提供しようというかなり気の利いたことを
実現せんとしていることを喧伝しており、その価格設定はそういった心意気を反映して
非常に魅力的なものになっていたことは一応念のためにここでお断りしておこう。
でも私は加入しないけど。
だってお金無いし。

さて。
そんな私の脳内世間の巷では殊に前人未到的領域に属する情報をみなぎらせた
このパンフレット、中でも私が驚いたのは「ゴルファー保険」なるものの存在である。
そうつまり、2chで煽られっぱなしでいつもいつも「ゴルァ!」と怒鳴られっぱなしの
貴方のその傷ついた心の翼をそっと慰めてくれるに足るだけのお金を支給しようという、
何とも心温まる損害保険である。
って、それは「ゴルァー保険」だろ。ネタ長過ぎっ。
こんな有りがちなボケは軽く流すとして。
要するにつまりこのゴルファー保険とは、ケッタイな広さの芝生の上で金玉くらいの
ボールを腕の長さくらいの竿の先に取りつけたチンコ大の鉄塊でもってぶん殴ることを
主体としたスポーツであるところのゴルフを行なう人々について、彼等を取り巻く
様々な危機的状況に万が一にも巻き込まれた場合でも金銭的な損害を最小限に
留めることを可能にしようというそんな目的のための保険なのである。
それにしても。
このような保険がこの世に存在するということは、ゴルフなるスポーツはそれ程までに
過酷かつ恐怖に満ちたものなのであろうか。
保険無しでは危険過ぎておちおちボールを叩いてもいられない。
私が浅学な故かも知れないが、そんなスポーツはこのゴルフ以外には聞いた事もない。
恐るべしゴルフ。賞賛せよゴルファー保険。

では、具体的にはどのような危険がゴルフ愛好者達に襲い来るというのであろうか。
今話題の俎上に乗せているこのパンフレットの記述から、その実態を細部に渡って
浮き彫りにしてみることを試みよう。

・ゴルフ中に他人にボールをぶつけてしまった時の治療費などをカバーします。

なるほど。
つまりこれはゴルフで用いられているボールのその硬さに危険が潜んでいるということを
暗黙のうちに我々に警告している文言であろう。
しかもゴルフというのはボールコントロールについて非常に不安定要素を持った競技である。
かの有名なタイガーでさえ、時には池ぽちゃの失態を演じてしまうわけでもあるし、
素人的実力を持つであろう数多くのゴルフ愛好者の腕前であれば、他人にその打球を
ぶつけてしまう可能性は非常に高いものとなりそうである。
ところで、それならばゴルフボールをぶつけられた時もカバーすべきなのではないだろうか。
しかしながら、このパンフレットにそのような記述はない。謎だ。

・ゴルフクラブの破損もカバーします。

なるほど。
つまりこれはゴルフで用いられているクラブのその高価さに危険が潜んでいるということを
暗黙のうちに我々に警告している文言であろう。
しかもゴルフクラブというものは1本だけでは成立せず、常に複数本のセットでもって
威力を発揮する類のものであるから、尚更その破損による金銭的損失は大きくなるだろう。
1本だけしか折れていないとしても、それだけを取り替えればよいというものでもない。
ところで、クラブで他人のケツをひっぱたいてしまった時などもカバーすべきかも
知れないと思うのは私の浅はかさとかそういうことなのだろうか。
何気に、このパンフレットにはそのような記述は見当たらない。不思議だ。

・ホールインワンを達成したときも安心です。

なるほど。
つまりこれはゴルフで最高の栄誉と目されているホールインワンのその嬉しさに危険が
潜んでいるということを暗黙のうちに我々に警告している文言であろう。
って、なんだよそれ。訳わかんね〜よ。
ホールインワンを達成すると、何か不都合でもあるのであろうか。
ま、まさかホールインワンを達成した直後は人生における運気を使い果たしているため、
その帰り道などで事故死などの危険に遭遇しやすいとかそういうことなのであろうか。
それともゴルフ場を作るにあたって人柱として犠牲になったカーネルサンダースの呪いが、
ホールインワンを達成した者を取り殺すのじゃとかそういうことであろうか。
いずれの原因が問題の本質を捉えているのかについては定かではないが、いずれにしても
このゴルファー保険は、ホールインワンがゴルフ愛好家にもたらす様々な厄災について、
その金銭的損害を最小限度の枠内に留めおこうという画期的な試みに他ならないもので
あることだけはかなりの確率でもって確かなことであるらしい。
恐るべきはホールインワン。
その威力は保険会社からも一目置かれているとかそういうことなのだ。

タイガーよ。ホールインワンには気を付けた方が良いぞ。

雨谷の庵は今日も雨。
< Back |List| Next >
管理者:徳田雨窓