雨谷の庵

[0192] パンツは臭くなる (2001/10/03)


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昔ジャンプに連載されてましたな。

大変だ。
このままだと世界が滅亡の危機に瀕してしまう。
徳田はいきなり何の世迷言を叫び始めたのかと訝しくお思いの読者諸賢に、
私はここで世界滅亡に関わる重要な情報を入手したことを御報告しよう。
私がその驚くべき情報を耳にしたのは、ある昼下がりの休憩時間のことだった。
いつものように私は会社の回線を有効利用しつつ、あちこちのサイトを巡り歩いて
居たのであるが、その私の後ろで以下のような会話が女性社員数名により
為されていたのである。

「なんかあそこの喫茶店、煙草臭くって嫌だよね」
「そうそう。なんだか燻製になっちゃいそう」
「パンツまで煙草臭くなっちゃって困るよね」
「あ、それあるある〜」
「この前着替えの時にさ、本当に臭ってるのよね。もわ〜って感じで」
「うわぁ〜、嫌過ぎ〜」

あはははは〜とか爽やかに笑いながら、彼女たちはオフィスの向こうに
消えていったのであった。
私はしばし呆然とした。
ここで誤解を避けるためにまず言い添えておくが、私は煙草を糾弾するつもりは毛頭ない。
煙草を吸いたいのなら吸えばいいのだし、吸いたくなければ吸わなければいいのだ。
それは各人で判断すべきことだろうしまた他人の煙草の煙が気になる場合にはそれを
当人に対して主張すればいいだけの話だろう。
ちなみに私は煙草吸わない人です。
それはともかく。
ここで私が問題として取り上げたいのは、次の点である。

「煙草の煙でパンツは臭くなる」

ああ、なんということだろうか。
なにしろパンツである。
パンツが、臭くなってしまうのである。
恐るべし煙草。恐るべし煙。物凄い威力である。
と、ここまで考えて私はふとあることに思い至った。
幾ら強力無比な煙草の煙であろうとも、ズボンによって厳重にガードされたパンツを
臭化させることは難しいのではないだろうか。
そう。
ここにおいて、私は先の会話が女性社員の方々によって為されたことを思い出し、
さらなる結論を得るに至った次第である。

「臭くなるのは、スカートの時限定」

ああ、なんということだろうか。
なにしろスカート限定である。
それはつまり女性のパンツのみ臭くなるとかそういうことである。
いや、もちろん私はここでスカート愛好家の男性諸賢を蔑ろにするつもりは毛頭ない。
女装したいのであればすればいいのであるし、したくなければしなければいいのだ。
それは各人で判断すべきことだろうしまた他人の女装が気になる場合にはそれを
当人に対して主張すればいいだけの話だろう。
ちなみに私は時々するらしいです女装。
それはともかく。
この事実から驚くべき予測が我々の前に突きつけられることになろうとは、いったい
誰が予測し得ただろうか。
その驚くべき予測とは次のようなものである。

「煙草臭いパンツでは、変態仮面の能力激減」

「変態仮面」というのは正義の味方の一人である。
彼はある方法により己の肉体の潜在能力を120%まで引き出し、世にはびこる諸悪と
闘うのであるが、そのある方法というのが以下である。

「女性のパンツを頭に被る」

ああ、なんということだろうか。
彼は女性のパンツを頭に被らなければその能力を発揮出来ないのである。
その、女性のパンツが今臭いの危機に瀕しているのである。
煙草臭くなってしまった女性のパンツ、それが彼の潜在能力をフルに引き出すとは考え難い。
となると、彼の活躍により今までその犯罪行為を封じられていた犯罪者たちが、これを機に
一斉に活動を活発化させることは火を見るよりも明らかと言う他ない。
世界一の治安を誇る日本ですら、犯罪の増加に歯止めがかからなくなるであろうことは
想像に難くない。
残念ながら、法治国家としての日本の土台は今、揺らいでいると言わざるを得ない。
このままこの問題を放置すれば、変態仮面の能力減退による影響が世界平和にも
波及するのは時間の問題であろう。

この悲劇を防ぐために、今我々が為すべきこととは何だろうか。
煙草の全面禁止だろうか。いや、それは喫煙者の権利を侵害している。
女性のスカート全面禁止であろうか。いや、それは私の目の保養の観点から却下である。
ならばどうすれば良いのか。
このまま世界は変態仮面による抑止力を失い、滅亡への道をひた走るしかないのであろうか。
ああ、変態仮面よ。私は貴方の窮地に手を差し伸べることすら出来ないのか。
と、ここで私は一つのアイデアを思いつくに至った。

「煙草の煙が充満している場所では、必ずパンツを脱ぐ」

これだ。
これなら大丈夫だ。
如何に煙草の煙の威力が凄まじかろうと、そこに存在しないパンツを臭化させることは
不可能である。
しかも煙草の煙の傍にいる女性はみなノーパン確定というおまけも付いて一石二鳥である。
あまりの素晴らしさに私も煙草を始めようかと思い悩みかねない程である。
もちろん私は男女平等の観点から、

「もちろん男も」

という主張を追加するにやぶさかではない。
煙草を吸いながら男女ともにノーパン。
少子化問題が取り沙汰されるなか、この措置は男女間の劣情を更に加速させるものとして
国民からの支持を広く集めるに違いないと、私は確信している次第である。
そして変態仮面の活躍のもと、日本は、いや世界は、更なる繁栄を享受するであろう。
各国政府が速やかにこの提案を実現することを、私は切に願う者である。

・・・って、駄目だろうなぁ。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓