雨谷の庵

[0178] 時速たったの15km (2001/08/24)


[Home]
ハメハメハなのだ。

昔から地震雷火事オヤジなどという諺もある通り、自然災害というものはとかく
恐ろしいもので、人間の力とかいうものではどうしようもない部分というのが
あるのではないかと思うわけである。
ということで、台風について今日は考えてみよう。
何のひねりもないのでかなり恐縮であるが、今回は時事ネタでお茶を濁しまくりとか
そういう次第である。
時事ネタで無くても、いつでもお前のお茶は濁りっぱなしだろとかいうご指摘は
もちろんのことごもっともなのであるが、まあ気にしてはいけない。

それはともかく。
台風である。
台風は怖い。
どのくらい怖いかというと、それはもう物凄い勢いで怖いのである。
まずはその恐怖の一端を垣間見ることにしよう。
なにしろ台風というくらいである。
物凄いのだ風が。
びゅうびゅう吹き荒れてしまうのである。
もしかすると、びゅうびゅうという表現では足りないかもしれない。
びゅんびゅんと言ってしまっても過言ではないであろう。
びゅうびゅうとびゅんびゅんのどちらが物凄いコトになっているのかについては
幾つかの疑問を差し挟む余地があろうことかとは思うのであるが、今はそんなことを
気にしてはいけない。
ともかく、びゅんびゅんである。怖い。
なにやら、色々なものが空を飛び交っているようで怖い。
例えば、屋根瓦などが飛び交ってしまうことをご想像頂きたいものである。
屋根瓦がびゅんびゅんなのだ。
頭に当たると、きっと血液が漏れてしまう。怖い怖い。
更に、人間とかも飛び交ってしまうのだ。
人間がびゅんびゅんなのだ。
しかもそれが見目麗しいお姉様だったりしたら、パンツ丸見えだったりするのだ。
頭上をパンツが飛び交ってしまうと、きっと変な液が漏れてしまう。怖い怖い。
このように大変に怖い台風なのであるが、台風の実力というものはこんなことでは
語り尽くせるものではない。
台風の恐るべきところはまだあるのだ。
そう、雨である。
台風は雨を物凄く降らせるのである。
ざあざあ降ってしまうのである。
もしかすると、ざあざあという書き方ではこの台風の真実を書き漏らしているのかも知れない。
ここは一つ、ざばざばという表現でもって台風の雨としよう。
もちろん、ざあざあとざばざばとではどちらが物凄いのかということについては夜を徹した
討論会が必要なほどに物議をかもしてしまう問題に違いないのであるが、ここはまあ
そういうことは気にしないということでいいであろう。
ともかく、ざばざばである。怖い。
なにやら、この世界のあらゆるものがずぶ濡れになってしまうようで怖い。
例えば、屋根瓦などがずぶ濡れになってしまうことをご想像頂きたいものである。
屋根瓦がざばざばなのだ。
安普請だと、きっと雨水が漏れてしまう。怖い怖い。
更に、人間とかもずぶ濡れになってしまうのだ。
人間がざばざばなのだ。
しかもそれが見目麗しいお姉様だったりしたら、ブラウス透け透けだったりするのだ。
それが万が一白いブラウスだったりしたら、きっと変な液が漏れてしまう。怖い怖い。

ここまで読んで頂いた賢明なる読者諸賢ならばもうお分かりであろうかと思う。
台風とはこのようにも恐ろしいものなのであると。
そんな台風が今年もまたやって来やがったとかそういうことである。
その名も台風11号。
時速たったの15kmとかいうのろのろ運転が魅力のナイスガイである。
何気に東海道を北上するなど、どことなく生真面目な面も持ち合わせている彼のことを、
世間ではご老公台風と呼んでいるとかいないとか。いや、いないけど。
それはともかく。
そんな彼が東京にやってくるという。
台風襲来である。元寇も真っ青の神風だ。
勿論の事、私の心も恐怖で目一杯である。
ああ、お姉様が頭上を飛び交ったり、お姉様の胸元が透け透けだったりしたら、
もうそれは大変なコトになってしまう。怖い。
何処が怖がっているのかと若干疑問に思っている方が居られるかも知れないが、
私は心底から台風のヤツに恐怖しているのである。
その証拠に台風来襲の前夜、私は恐怖のあまりビールを片手にテレビの台風情報に
釘付けだったのだ。
聞けば、11号の奴はのろのろ野郎であるため長時間に渡って激しい風雨が
続くというではないか。怖い。
ぐびっ。
しかも来襲に合せたかのように海は満潮になるため、物凄い高波になる恐れが
あるというではないか。怖い。
ぐびぐびっ。
この調子では台風の影響で交通機関の運行に影響が出てしまうというではないか。怖い。
ぐびぐびぐびっ。ぷっはぁ〜。
いやいや、ビールは美味いですなぁ。
何しろパンツがびゅんびゅんでブラウスがざばざばなのである。怖い怖い。
その余りの恐怖に耐えきれなかった私が、ビールを心の支えとして、ちょっとばかり
飲み過ぎてしまったとしても、それは致し方のないことだったのでは無いだろうか。
それが原因で私が台風襲来の朝を大幅に寝坊してしまったというのも、
これは所謂自然災害、人知を遥かに超えた偉大なる大自然の成せる業なのであって、
つまりこれは宿命とも言うべき必然の流れの中の出来事に過ぎないわけで。

徳田「ということで、今日は休みます。台風ですから」
部長「さっさと出て来いや」

う〜ん。駄目だったか。

雨谷の庵は今日も雨。
< Back |List| Next >
管理者:徳田雨窓