雨谷の庵

[0173] 磐石とは言い難い (2001/07/30)


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野次馬的無責任総括。

さあて、とうとう選挙だったのであります。
ナニが選挙かって、参議院が選挙だったわけなのです。
これは大変なことだったわけです。
ナニが大変かっていうと、何しろ参議院は国会とかいうわけだからそれはもう
当然大変だったわけで、猫も杓子も参議院参議院と騒いでいたから夜も眠れ
なかった今日この頃なのです。もちろんウソぷ〜。

とまあそんなこんなでまとめてみたいと思います「政党別参議院選挙の楽しみ方2001」。
選挙の結果を見ながら、各党ごとに解説してみたいと思います。
それでは行ってみましょう。

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[自由民主党]当選64:114 --> 110

やはり小泉人気が強かった。改選議席の過半数を越える大量議席を確保、
都市部でも比例票を伸ばして、まさに一人勝ち。
ただし非改選の議員数が少ないため、改選/非改選を合わせた勢力は余り
変わらず、同党での単独政権は困難な様子だ。引き続き、連立政権を
維持する方針を採るものと思われる。
そんな同党には「ジャイアンみたいで賞」をあげたいと思う。

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[公明党]当選13:24 --> 24

小泉人気の中で影が薄くなることが懸念されていたが、やはり同党の選挙は
手堅い。現有をしっかりと確保し、今後に繋げた。
今後も自由民主党と共に与党の一角を担うであろう事が予想され、
同党の与党内での立場は揺るぎないと言えそうだ。
取りあえず同党には「堅実だったで賞」をあげるべきだろう。

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[保守党]当選1:? --> 5

同党にとって今回は、かなり厳しい選挙となったようだ。
一時は扇党首の当選すら危ぶまれたが、最後の最後にかろうじて滑り込んだ。
今回の「ハラハラドキドキ賞」は保守党に決定。見事な粘りぶりだった。
ちなみに同党の現有議席は0だと私は思っていたが、それは私の持っていた
データが古かったのだろう。ともかく今回、同党は現有議席を大きく減らす
結果となったようだ。

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[民主党]当選26:58 --> 59

改選前議席は越えたものの、やはり小泉人気に押されて、無党派からの指示を
集めきれなかった感がある。顕著なのは選挙区枠での1位当選の少なさで、
議席数の差以上に前回の選挙よりも手厳しい評価を受けたと言えるだろう。
今後、党首交替や野党合流などの動きを見せることも十分に考えられる。
また、小泉政権が自由民主党内部から揺さぶりを受けた場合には、同党の
動向が鍵となるが、今回の結果がどう影響するかはまだ分からない。
取りあえず、同党には「もうちょっと頑張りま賞」をあげたいと思う。

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[共産党]当選5:23 --> 20

大敗が予想された同党であるが、それでも健闘したといえるだろう。
特に東京での選挙区候補の当選は、やはり都市部で同党の自力を物語っていると
見るべきである。
ただ残念なのは選挙妨害などの謀略発言が今回は聞けなかったことだろうか。
色々な意味で、同党にとって今回はいま一つ冴えない結果に終わったと
言えるかも知れない。
そんな同党には「次回が見物で賞」をあげたいところである。

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[社民党]当選3:13 --> 8

予想どおり、同党は大敗を喫することとなった。キャラが共産党と
被っている上に確固たる支持層の不在は、やはり同党の存続の難しさを
物語っているのだろう。今後の挙動に注目したいところであるが、
民主党に合流するわけにもいかず、自由党とは主張が違い、共産党とも手を組めない。
これからどうなるのか誰にも分からない同党には「以後必見で賞」を
あげたいと思う。

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[自由党]当選6:5 --> 8

逆風の中、野党では最も健闘したのではないだろうか。比例代表枠でも
順調に指示を集め、また選挙区枠でも2人を当選させるなど同党の存在感を
改めて示したと言えそうだ。
比例での得票では既に社民党を上回り、選挙区枠での当選数では
共産党を上回った同党は、今後政局への影響力を強めることになるかも知れない。
それはともかく、同党にはやはり「ロボットはブラックシルバーだったで賞」を
あげなければならないような気がしてならない。

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(総評)

今回は投票率が低く、組織票をまとめた公明党、自由民主党、共産党にとって
有利な状況だったようである。逆に組織の弱い社民党、保守党は大きく
票を落とし、後退した。
無党派層の支持は概ね自由民主党に流れ、比例区枠での活動を主軸に置いていた
諸派は1議席も取れないという惨敗が目に付いた。
政権交替、政界再編といったイベントに繋がる要素は少ないと言えるが、
小泉政権の今後の動向次第ではどうなるか分からない火種もいくつか
くすぶっており、今回大勝した自由民主党でさえ磐石とは言い難い
状況かもしれない。
取りあえず、今後の注目は秋の自由民主党の総裁選、およびそれに伴う
衆議院の解散総選挙の有無であろう。
小泉改革路線の実体が今後徐々に明らかになるにつれ、見所は増えるものと
予想される。

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さて、如何でしたでしょうか。選挙は存分に楽しめたでしょうか。
今回は比較的分かり易いと思われる部分に絞って解説しましたが、選挙の醍醐味は
まだまだ沢山あります。
皆様も是非研鑚を重ね、一流の選挙権民として選挙道を極めて頂きたいと思います。
それでは今後とも良い選挙人生を。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓