雨谷の庵

[0168] 当時ひろすへ16歳 (2001/07/10)


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家族愛、なのか?

というわけで、私と谷川某は一つ屋根の下で生活しているとかそういうコトである。
世間でいうところの家族とかいう奴である。他人だけど。
ところで。
家族といえば思い出すのはチャンネル争いという問題ではないだろうか。
チャンネル争い。
それは、一家に一台しか存在しないテレビジョオンを巡っての熾烈な戦いのことである。
お父さんは野球の中継を見ながら今日も阪神のダメぶりを肴にビールを楽しみたい。
しかしお坊ちゃんは今週のウルトラマンコスモスの活躍ぶりが気になって仕方が無い。
さらにはお姉さまご用達のトレンディドラマもまた今夜放映予定である。
ここにおいて、第79回テレビジョオンのチャンネル争奪戦の火蓋が
切って落されてしまうとかそういう具合である。
恐るべしテレビジョオン。
恐るべしチャンネル争い。
恐るべし阪神。それは違う。絶対。

それはともかく。
とかなんとかそういうことで、いまだに我が新下宿は、谷川某vs私の洗脳合戦の
真っ只中であったりするから大変である。
私のアニメによる先制攻撃が功を奏し、戦況は当初私の圧倒的優位で推移するものと
思われたが、敵国谷川某もさるものであった。
何と、芸能アイドルポスター攻撃での反抗が開始されたのである。
真鍋かおり、吹石一恵。
それらのポスターを部屋のあちらこちらに谷川某が貼り始めたのであった。
恐るべし谷川某。
もしかしてアイドルオタクなのか谷川某。
それにしても趣味がなんとなく偏っているような気がするのは気のせいか谷川某。
真鍋なんて只の出っ歯・・・(以下ファンに殺されるとヤなので略)

しかしここで引き下がる私では無い。
目には目を、歯には歯を。
右のほっぺを殴られたら左のほっぺにチューしなさい。違うか。
ということでこちらもポスター攻勢である。
カードキャプターさくらのポスター、フリクリのポスター、サクラ大戦のポスター。
どうだこれで洗脳度は更にアップだ。
・・・と思いきや、既にアニメでの洗脳攻撃には耐性を持ち始めている谷川某には
今一つ効き目が薄いようだ。
う〜む。
やはり、殺虫剤の使い過ぎはゴキブリに更なる進化を促すとかそういうコトなのか?
万能薬だった抗生物質も、今となっては抗生菌の出現の前に無力と化している。

ならば漫画だコミックだ。
私は持てる限りの兵力を投入することを決意した。
ファイブスターストーリーズ、コミックマスターJ、ちょびっつ、あずまんが大王、
平成酔っ払い研究所、笑う大天使、銃夢、岸和田博士の科学的愛情。
しかしさすがは漫画超大国ニッポンである。
敵谷川某もまた、実家からの大量物資を投入して反撃に出るのであった。
ベルセルク、魔人、エデンズボゥイ、スケバン刑事、破壊魔定光、
ジャングルはいつもハレのちグゥ。
ってゆ〜か、いつのまに買ったんだよハレグゥ。
破壊魔定光、面白いなぁ。ママ萌へ。
・・・ハッ。いかんいかん。
思わず敵の術中にはまり込むところだった。
とか、全部読んでおいてはまり込むところも何もあったものではない。
取りあえず、この漫画勝負は引き分けということにしておいてやろう。

戦線は膠着状態に陥った。
しかしここを正念場と見切ったのか、敵は新兵器の投入を決断した模様である。
今、何気に私の目の前に置かれているものがそれである。
それはかつて寸胴でもって世界を席巻したアイドルの写真集である。
それはいまだに寸胴でもって人気を博しているアイドルのビデオである。
ここでは仮にひろすへとそれを呼称することにしよう。
何気に漏れ聞く所によるとこの谷川某、自他ともに認めるひろすへファンで
あるらしい。
まだ世間がひろすへを知りもしなかった頃からその存在を崇め、その寸胴を
愛し続けてきた言わばひろすへファンのエリート幹部生といった処である。
その彼が、遂に洗脳兵器として自身の愛蔵アイテムを投入してきたと、
まあそういうことなのである。
そういうことなのである、が。

徳田「で、これをどうしろと?」
谷川「まず、こっちのビデオを一緒に見ましょう。話はそれからです」

ということで突如として始まってしまった洗脳大会。
ビデオの内容は他愛のないもので、何かのドラマのメイキングオブといった
感じのものであった。
4年くらい前のもので、当時ひろすへ16歳といった感じであろうか。
撮影現場でのひろすへの演技や、そのNGシーン。
照れ笑いしながらカメラ目線にブイサインして見せたり、何気なく
居眠りしているところを隠し撮りしてあったりと、まあなんというか
ファンというのは妙な映像を好むものだなぁとか、そういうことなのだろう。

谷川「うわっ!か、可愛い!」
徳田「・・・・」
谷川「今の、今のが『むにゅ口』ですよ。ホラ!うひゃぁ」
徳田「なんか変な走り方してるぞ」
谷川「あれがひろすへ走り、ですよ!ああじゃなくちゃだめでしょ!」
徳田「そうなのか?」
谷川「うわっ!なんでこんなに可愛いかなっ!」
徳田「寝てるだけやんけ」
谷川「うおぉぉぉ可愛い〜」

・・・駄目だこりゃ。
ビデオは57分。
その間中、ひたすら可愛いを連発する谷川某は、一人テレビの前で
身悶えするのであった。

谷川「徳田さんにはこの可愛さが分からないんですかっ!」
徳田「いや、可愛いとは思うけど」

そこまで身悶えする程じゃないと思うんだが。
それに、私としては16歳のこの頃よりも今のひろすへの方がどっちかというと
好みなんだが。
演技も少しは上手になっているし。

谷川「今のひろすへの演技はひろすへの演技じゃないですっ!」
徳田「・・・・」
谷川「ひろすへの演技は棒読みが基本っす!今のは表情があり過ぎっス〜!」

何気に力説止まない谷川某なのであった。
ここまで来ると、それはそれでアリなのかも知れない。
今回の洗脳戦線は谷川某の勝ちという事で、私は引き下がる他無いのであった。

ということで、ひろすへのビデオで身悶えする谷川某が見たいという方は
すぐにご連絡下さい。
かなり楽しめます。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓