雨谷の庵

[0158] 渡る世間の鬼一号 (2001/06/01)


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結局無駄話をしてきましたです。

そもそも私のような社会の落伍者的なる人物に社運を任せてしまうような決断は
どうかと思ったりもするわけである。
などといきなり仰々しく書き出してみたものの、話はそんなに深刻な事ではないから
油断がならない。
取りあえず簡単に説明すると、私が社の新入社員研修を任されたとかそういう話である。
任されたと言っても新入社員研修のすべての日程を統括するとかそういう話では
全く無く、単にプログラミング入門というような簡単な講習を3日間やって欲しい、
いやもうこれは決まった事だから断るなよ、だいたいお前は昼から行灯かまし
まくりやがってコノヤロー、暇そうなのはお前だけだしどうだ納得だろう、とか
まあそういうコトであるらしい。
暇でゴメンナサイ。
ということで、なんとなく引き受けてしまったこの新入社員研修であるが、
私はいまかなり頭を抱えて困ってしまっている。
秘儀、頭抱えて尻隠さず。違うって。
だいたい、何処が秘儀だ。誰でもできるだろ徳田。

それはともかく。
何をそんなに困っているのかと不思議に思われる方も居られるかも知れないと
いうことで、ここで簡単に私の苦悩のさまを書いておこうと思った次第である。
つまりは、今日のネタは会社への愚痴であるとかそういうことなので、
そんな話題は聞いとれんのんじゃぁ〜とかいう気の短い方は、
また来週にでもお会いしましょう。
更新しないかも知れないけど。<だめじゃん。

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1. 新入社員の人々が30人もいる。

 はっきり言って、多過ぎである。
 何しろプログラミングの講習であるからして、やはりその内容は演習が
 中心とならざるを得ない。
 ということは、演習中の質問に逐次回答せねばならんわけであるから、
 これは大変なことになってしまうわけである。
 それを私1人にやらせようと云うわけだから、これは大混乱確定。
 開き直って演習せずに済まそうかとも思ったが、3日間を私のバカ話だけで
 乗り切るのはちょっと無理ということで、却下。

2. 新入社員の人々のほとんどがプログラミング経験無し。

 常々不思議に思っていたことなのであるが、ウチの会社はシステム構築を
 商売にしているつもりであるらしい。
 システム構築である。
 システム構築といえばアレである。
 つまりはプログラミングの知識や技量は必須のはずである。
 それがどうだ。
 新入社員の人々は全くの素人ではないか。
 ナニを考えている人事の人々。もしかしてやる気無し無しか。

3. なのに教える言語はJava。

 素人にJavaを教えることなんて可能なんだろうか。
 それよりももっと、機能が単純で分かり易い言語は幾らでもあると思うのだが。
 だいたい、私もJavaのことなんてよく分かっていないぞ。
 知人の大友某のようなマニアックな奴を講師に呼ぶならいざ知らず、
 素人が素人を教えてどうにかなると思っているのだろうか。
 しかも期間はたったの3日間。
 取りあえずmain関数でちまちま組むぐらいで終わるんじゃないのか。
 それって役にたつのか?

4. しかもウチの会社のメインの言語はCOBOL。

 だったら、COBOLだけ教えておけばいいだろとか思うのは私だけなんだろうか。

5. でもこの講習ではオブジェクト指向の感覚をつかむ事が目的。

 誰だよこんな訳の分からない目標を設定した奴は。
 だいたい、オブジェクト指向ってなんなんだよ。食べ物か?
 そもそも、オブジェクト指向なんぞやって話の分かる奴なんて
 ウチの会社に居たか?いね〜だろ絶対。
 例のオブジェクト指向開発を導入したとかいうプロジェクト、とうの昔に
 破綻して...(以下自粛)

6. なんか、この講習の後1ヶ月でServletでDBでWebのアプリケーションを...

 できるわけね〜。

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やはり新入社員研修は、もっと真面目にするべきだと思うわけである。
期待と不安に胸を膨らませた彼らに、いきなり社会の荒波をぶち当ててしまうのは
ちょっと非常識なのではないかと思うのである。
それともアレか。
この講習が渡る世間の鬼一号とかそういうことか。
つまりは私こそが、彼等にとっての最初の敵、言わばスライムだということなのか。
ここでちまちまと経験値を稼ぎ、せめてレベル3くらいにはなっとけよという
有り難いご配慮なのか。

そう思えば、この話が私のところにやってきたのも納得がいくとか
そういうコトである。
なにしろ平凡な人生を送ることを唯一無二の目的としていままで努力を
重ねてきた私である。
愛社精神もなく社会人としてもちょっと失格気味、やる気とかとはかなり
無縁の存在としてすでにその地位を確立しているといっても過言ではない。
その私こそ、彼等新入社員の人々にとって手頃な障害であるという
結論に、人事の人々が達してしまったのも無理からぬ出来事であろう。
ならば仕方ない。受けて立とうではないか。
君達新入社員の攻撃を甘んじて受けようではないか。
彼等の剣戟の礎とならんことをここに誓う次第である。

勇者たちの冒険の旅は今始まった。
...なんか違うなぁ。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓