雨谷の庵

[0150] 私の超能力 (2001/04/23)


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ノンフィクション。

今日から緑の週間です。
とかなんとか朝のニュースで見た時に思い出したことがある。
実は私こと、徳田雨窓(自称)29歳(詐称)は、実は超能力の持ち主であったのである。
いままでこのことを内緒にしておいたことについては誠に申し訳無い限りである。
しかし、この超能力というものが実証されたのはつい先日の事であるので、今までは
心苦しいながらも内緒にせざるを得なかった次第である。

ところで超能力と言えばいくつか種類があるのである。
例えば念力。
これは何かを動かす超能力で、女の子のスカートをめくったりするのに大変便利な代物である。
例えば透視。
これは何かを透かし見る超能力で、女の子のパンツの色を調べたりするのに
大変便利な代物である。
例えば念写。
これは写真に真実を映し出す能力で、女の子のパンツを盗撮するのに大変便利な代物である。
例えば予知。
これは何かを前もって知る能力で、女の子の明日のパンツの色を当てたりするのに
大変便利な代物である。
とまあこのように、超能力というものは大変便利なものなのである。
...何か違っているような気もしないでは無いが、そういうことを気にしてはいけない。

それはともかく。
私の超能力は上記のいずれにも属さないものである。
遭えて分類するとすれば「物質系」とでもいうのであろうか。
何しろモノを作り出す超能力なのである。
そんじょそこらのチンケな能力者とは一線を画していると言わざるを得ない。
天地創造を神の御業とするならば、私はまさに神の能力を持っていることになる。
これを機会に新しく宗教を啓こうかと本気で考えてしまいかねない勢いである。
それでは、私のその超能力が実証された様子を再現しよう。

まず、鍋を用意しなければならない。
鍋は深底のものが良いだろう。
そこに水を適量張り、ダシと塩、みりんに醤油、砂糖少々、七味唐辛子若干を加え給へ。
それを沸き返るまで熱したところで、ぶつ切りにしたシャケと白菜を投入するのである。
気持ち人参を入れておくとなお良い。
それらに十分に火が通ったところで一旦火を止め、ご飯とインスタントラーメンを
投入すべし。
このとき、ラーメンに付属のスープの粉を一緒にいれると良い。
そして再度加熱し、ラーメンがほぐれたところで完成とかそういう事である。
徳田特製「なんだかよく分からないラーメンみたいな煮物」の出来上りである。

ここまで読んだところで貴方はこう思うだろう。「それのどこが超能力やねん」と。
いや、それ以前に「そんなケッタイなもん、食われへんわ」と思うかも知れない。
しかし話はここからなのである。
慌てる古事記は古来がスクワットと言うではないか。いや、言わないか。
それはともかく。
忘れもしない4/21の20:14、件の徳田特製食品を囲んでいたのは私と谷川某(仮名)、
および柳某(仮名)の三人であった。
私以外の二人が鍋の中身を見たとき、なんとなく顔が青ざめたような気がしないでもないが、
それもまた神の降臨の前触れだったのかも知れない。
そして、三人が各々に箸を動かし始めたそのときのことである。

谷川「徳田さん、これなんですか?」

なにやら谷川某が小さな物体を箸の先に摘み上げたのは、忘れもしない
4/21の20:19のことである。
それはまさしく、私の超能力の発現が確認された最初の瞬間であった。
以後、谷川某は末永く「神の御業を最初に目撃した使徒」として人々の尊敬を
集める事になるのである。
それはともかく。
我々はすぐさま、その物体に関する調査検討を行なった次第である。
私が鍋に投入した固形食材は白菜、人参、シャケ、ご飯、ラーメンの五種類。
しかし谷川某が鍋からすくいあげたその物体は、それらのいずれとも趣を
異にするものであった。
それは丸いモノであった。
醤油の黒色に染まっていて若干色褪せていたが、どうやら元々は緑色を
していたように見受けられる。
大きさは直径にしてだいたい1cm程度。豆粒大とかいう奴だ。

柳 「これ、グリーンピースじゃないですか?」
谷川「ですよね。グリーンピースですよ」
徳田「...そんなもの、入れて無い」

その後の調査の結果、件のグリーンピースは他にも10粒程度混入していることが確認された。
我々はそれらを恐る恐る口にしてみたが、特に何の問題もなく食することが出来た。
後に人々は我々三人を「神のグリーンピースを食べた者達」と呼び習わす事になるのであるが、
それはあと5年後の話である。

ということで、私はどうやら超能力者であったようなのである。
その能力は「白菜と人参とシャケご飯とラーメンからグリーンピースを作り出す」ことである。
ジョジョの奇妙な冒険にでも出てきそうな、ちょっと凄い能力ではないか。
何故グリーンピースなのかということについてかなり白熱した議論を繰り広げる事になったが、
取りあえずは「なんか平和そう」ということで落ちついた。
グリーンもピースもどことなく平和っぽいイメージがあるというのがその主な理由である。
そういえば世間ではそういう名前の環境保護団体があるとかないとか聞いた事もあるが、
そこら辺は気にしないことにしておこう。
とにもかくにも、神はグリーンピースを我々に下されたのである。
パンでも無ければワインでも無い。
人はパンのみにて生くるにあらず、ただグリーンピースによって生きるとか
そういうコトなのかも知れない。
こんなふざけたことを書いていると、熱心な人達から抗議のメールが送られて
来てしまうのかも知れないが、事実として神様が下さったものは
グリーンピースだったのである。
これはもうどうしようもない。
事実は現実として潔く受け入れようとかそういうことである。

さて、今私はこの自分の素晴らしい超能力をいかに使うべきかについて悩んでいる。
何しろ、グリーンピースなのである。
慎重にならざるを得ない。
この能力が悪用されて、世界が悪の秘密結社に支配されてしまったりとか、そういう事態は
何としても避けなければならないと思うことしきりである。
グリーンピースだから大丈夫だとは思うが。
願わくば、この世の中全ての人が仲良く平和に暮らせる、そういったことの為にこの能力を
役立てたいものである。
ってゆ〜かグリーンピースだし。
それにしても残念なのは、他の超能力と違って女の子のパンツを拝むこととは
無縁な気がするということであろうか。
...グリーンピースかぁ。

神様というのが何を考えているのか、今一つよく分からない。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓