雨谷の庵

[0145] すげ〜。でけ〜。 (2001/04/02)


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根性でお持ち帰りましたとも。

そういえば、ウチの家族で最初にモニタを買ったのはやはり父で、
それはPC9801VXとかいうパソコンのためのカラーモニタだったのだと思う訳である。
カラーモニタとは言っても今のようなフルカラーではもちろんなく、
約6万色中同時発色256というスペックであったような記憶があったりする。
大きさも今主流の17インチなどではもちろんなく、当時としては
標準的な15インチモニタであった。
まあ当時パソコンと言えば主にワープロにしか使わなかったのでフルカラー表示も
17インチ大画面も全くその必要性を感じなかったというのは事実である。
だいたい、画面の解像度も640×400だったし。
ちなみに640×480でないのは某国産メーカーのご愛嬌とかそういうことなので
気にしない方がよいだろう。
実際のところ、当時そのモニタがカラーであることの恩恵に浴していたのは私と、
私の弟の二人であったような気もしないではない。
母は当時文豪ミニとかいうワープロ専用機を使っていてそもそもそのパソコンを
使っていなかったし、プリントアウトしても白黒になって区別のつかない
カラーデータなど扱ったこともなかったので、カラーかどうかというそのものに
関心が無かったようである。
購入した本人である父はもっぱらデータ入力にパソコンを用いており、そのデータ
入力用ソフトであるロータス123は16色で表組みなどを綺麗に表示していた
のであるが、その綺麗さ自体になにかしらの意味が有る訳では無いので父もまた
そういった色味などというものには興味がなかったのだと私は勝手に思っている。
私はと言えば、当時はすでにゲームとかいうものにかなりの時間を費やしてしまうという
ちょっとした人間失格状態であり、その関係上パソコンをゲーム機として使用することが
多かったため、必然的にそのモニタのカラー機能を酷使することが多かったとか
そういうことになる。
3日2晩、兄弟交替でエメラルドドラゴンをクリアしたことなどは、
今では若気の至り的な思い出の一幕である。

2番目にモニタを買って来たのは他ならぬ私である。
前述していたように、モニタのカラー機能を使い倒していたのは私と弟の二人であったのだが、
弟はその当時学生として故郷を遠く離れていたため、当然の成り行きとしてまあ
そういうことになった訳である。
実のところは私よりも先に弟の方がパソコンを購入しており「ウチの家族で2番目に」という
表現を用いるならば、2番目の栄誉は弟のものである。別に栄誉でもなんでもないか。
それはともかく。
当時、私が所属していた大学では学内LANをインターネットに接続するという
大事件が発生しており、新しいもの好きの私は早速その魅力に取りつかれていたとか
そういうことである。
その頃はちらほらとCGをメインのコンテンツに据えたサイトが有ったりして、
私もそういったサイトを作りたいという一心で、PowerMac7500とかいうパソコンを
購入したという経緯があったりする。
もちろんモニタはそのとき同時に購入したのであった。
ちなみにその時には恐れ多くもスキャナも購入しており、そのスキャナはいまでも現役
バリバリで使っている次第である。
それはともかく。
当時すでにフルカラーは当然、解像度も1024×768が当たり前の世の中になっていたので、
私の買ったモニタもそういう仕様のものであった。
さらに元々CGを描きたくて購入している訳なので、当時まだ7万円以上した
17インチモニタを無理をして購入したのであった。
初めてそのモニタにMacOSのあのスタイリッシュなデスクトップが表示された時には
「すげ〜。でけ〜。でぇれぇきれぇ〜」などと岡山弁でかなり感動したような
記憶がある。
ハードウェアは一通り揃えたものの、実はソフトウェアのためのお金が全く残らず、
PhotoshopやPainterといったメジャーどころではなく、安いSuperPaintとかいう
ソフトでちまちまとCGを描き始めたというのも、私の詰めの甘さを物語る
思い出の一つである。
そうして描き上げたCGは学内に設置されていたUNIXサーバに無断でアップロードし、
かなりの間、教授とかには内緒で公開していたのだが、そのサイトはなんだか
知らないがハードウェアのクラッシュでディスクごと昇天してしまって今は
跡形も残っていなかったりする。
今からすると消えてくれてありがとう的な代物ばかりだったので、消えてくれて
むしろ幸運だったと言えるかも知れない。

その後、私はそのモニタを抱えたまま実家を離れ、今に至る訳である。
この間、モニタはほとんど使いっぱなしだったと言っても過言ではない。
オタク稼業がエスカレートする一方であったので、モニタを酷使する作業もまた
増える一方だったのだ。
だいたいWindows用のパソコンを買ってからというもの、Macとそれとでモニタを共有、
切換器でしょっちゅう切り換えながら使っていたし。
一時期はテレビチューナーも繋いでテレビもそのモニタで見ていたこともあるし、
その関係でセガサターンでゲームをするときもそのモニタが表示画面だった訳だ。
出無精な私は休日ともなると1日中家の中でゲームしてテレビ見てパソコンでCG
描いてインターネットに繋いで雑文読んで...といった生活をしていたのであるから、
まさにそのモニタと1日中差し向かいだったという訳である。
人生の中でもっとも顔つき合せていたのは何かと訊かれた場合、現時点では
このモニタであると答えざるを得ない。ちょっと嫌な人生ではある。

そのモニタが突然お亡くなりになった。
突然画面が真っ暗になったかと思うと、2度と電源が入らなくなったのだ。
謎の突然死。
状況証拠を総合すると過労死の可能性も否定できない。
我が愛機よ、安らかに眠れア〜メン。

ということで、モニタを買いましたとかそういう事である。
この前のプリンタに続いて、痛い出費であるがやむを得ない。
何しろモニタが無ければパソコンはおろかテレビすら見ることが出来ない。
いや、それは嘘。最近テレビは別のモニタで見てるので。
とりあえず、そろそろ19インチのモニタも手頃になってきていることでもあるし、
この際なので少々値段は張っても良いモニタを購入することにした次第である。

徳田「ええっと、モニタが欲しいんですけど。予算は7万円くらいで」
店員「それでしたらこちらの21インチのものがお手頃ですよ」

え?21インチのモニタが7万円くらいなの?
一瞬我が耳を疑ったが、どうやら本当であるらしい。
最近の相場だと17インチは3万円、19インチは6万円、21インチは12万円が
相場だという。だいたい、倍々のレートである。
ちなみに上記の相場は綺麗さを売り物にしたモニタのもので、高解像度でも
リフレッシュレートが落ちないものである。
私は一日中画面を見る関係上、リフレッシュレートにはかなりのこだわりを持っている。
CGを描くことを前提にしているので高解像度も外せない要素である。
なので当然、21インチのものだと大幅な予算超過だと思い込んでいた訳である。
ところがどうだ。
この店ではその高品位のモニタを8万円ポッキリで売ってやろうと言っているのである。

徳田「展示処分品とかそういうことですか?」
店員「いえ、新品ですよ」
徳田「何か製品自体に欠陥があるとか」
店員「そんなことはありませんよ」

そりゃそうだ。その質問はちょっとお店に失礼だぞ徳田。
どうやらこのモニタ、3/31ということで決算セールでのお値打ち価格だったようである。
安いに越したことはないが、19インチよりは21インチであろう。
しかも他の店で同じようなスペックの19インチを買っても6万円するのである。
2万円上乗せで21インチ。これは買いではないのか?
相当悩んだ挙句、結局購入することに決めてしまった。
21インチモニタ。
高解像度でも目に優しいナイスガイである。

ところで。
3/31と言えば東京は季節外れの吹雪であった。
ちなみに。
21インチモニタと言えば、だいたい35kgくらいの重量である。
吹雪の秋葉原で、私がモニタを抱えて途方に暮れていたことは言うまでも無い。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓