雨谷の庵

[0140] 日本人は制服に弱い (2001/02/27)


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短すぎて大変イカン。

何しろ弱いのだそうだ。制服に。
何をいきなり言い出すのかと思えば、制服の話である。
かなり以前の話だったような気がするが、あるテレビでこんなことを言っていた。
「日本人は制服に弱い」
弱いのか日本人。

しかし、よくよく眺めて見ると可笑しな文章である「日本人は制服に弱い」。
主語が日本人という点はまあ普通の文章に見えなくも無いのであるが、
制服に、といくところにかなりな違和感があるように私には思えて
ならないとかそういう事である。
何しろ制服だ。言ってみれば、単なる衣類だ。
この衣類の一種であるところの制服に対して、「日本人は弱い」と論評しているのが
件の文章の主旨であるように見えなくも無いのであるが、騙されてはいけない。
この文章は日本人について、何がどう如何なる理由によって衣類の一種にしか過ぎない
制服に「弱い」のかを全く説明しようとしていないのである。
これがイカン。たいへんにイカンと思う訳である。

こういった曖昧な訳の分からない文章を目にするにつけ、私は考え込んでしまうのである。
「日本人が制服に弱い」
これはいったい何事なのであろうかと。
細かいことを気にするような小心者でスミマセン。生きててスミマセン。嘘。
とまあ、こういうことでこの制服に関する日本人の特性というものについて
考察してみたので、ここで大々的に語ろうというのが本日の駄文の趣旨である。
聞いてくれ。

[その1]アレルギー説

そもそも、衣類というものは繊維によって構成されている存在である。
そして、この繊維なるものを形作る物質と言うものにはかなりな数の種類が
ある訳である。
綿しかり絹しかり麻しかりポリエステルしかりアクリルしかりである。
他にもあるのかも知れないが、私はあまり興味が無いので良く分かっていない。
だから今後、私に対して繊維の種類の質問を行なわないように。いいね。
って、誰も聞きに来りしね〜。
ということでこの様々にある繊維、これに対してアレルギーな人というのも
もちろん存在する訳である。
ちなみに私はウールのセーターを着ると何故か体が痒くなるので困る。なら着るなよ。
ということで、ここから連想するとようするに「日本人は制服に弱い」というこの
文章は「日本には衣類を構成する繊維に対してアレルギーである人々の数が、
他の国に比して結構多い」ということを言わんとしているのに違いない訳である。

[その2]権威主義説

そもそも、衣類に思いを馳せるところがまず間違っているのである。
件の文章は衣類の中でも特に制服に限定して論述している訳であるから、
そこにこそかの文章の真意が埋め込まれていると考えるべきなのである。
ということは、衣類の中での制服の位置付けや世間一般に広く流布していると
思われる共通的な認識に照らして、その弱さなる表現の根拠を見出さなければ
ここで件の文章について論じる意味合いはない。
ということで衣類の中での制服、それはつまり制服を制服たらしめているところの
組織や集団によって有意な存在として再認識されるその存在感が問題なのではないかと
思う次第である。
例えば、警察官を見れば我々は彼等を治安維持のための組織の一員と見なすのと
同様に、警察官が脱いだ制服にもまた治安維持に関連したもろもろの連想を
脳裏に想起させてしまうのではないかということである。
看護婦の制服を見れば病院を、セーラー服を見れば女子高校を、ボディコンを見れば
会社を想起するとかそういうことなのだ。
なぜか挙げている制服の例が偏ってしまっているような気もしないではないが、
そんなことを気にしてはいけない。
ちなみに私は気にしていないのでそこのところはよろしく。
それはともかく。
大抵の日本人はそうした組織的な権威に対して謙虚な心情を持っているという
論説と併せると、これが「日本人は制服に弱い」という表現となって結実するのでは
ないかと思う次第である。

[その3]存在根源説

もともと制服というものが何故存在するのかについての考察が
抜け落ちているところに問題があるのである。
キリンの首の長さがサバンナにおける食料確保の優位性に起因するように、制服の持つ
日本人に対する強みもまた存在立脚に関わる何らかの重要な要因から来るものであると
考えなければならないのではないかと、私はここで強く主張する次第である。
ということで、私はその制服の存在理由について深い洞察を得るべく、
都内の某ファミリーレストランチェーンに赴いたとかそういう事である。
そもそもファミリーとは云え、レストランである。
接客においては何よりも清潔を重視しなければならないはずであるにも関わらず、
この某レストランチェーンにおいてはそれを大きく逸脱して有り余る制服を、
店員が着用しているという噂を聞いたのである。
それはイカン。何を考えているのだ。
以上の理由を考慮すれば、今回の議題に対してこのレストランチェーンにおいて
何らかの示唆を得る可能性は非常に高いと考えざるを得ない。

でだ。
強調しすぎですな。乳を。縦揺れの様が一目瞭然である。イカン。
絞りすぎですな。腰を。きゅっとくびれてラインがナイスである。イカンイカン。
短いですな。スカートが。太腿丸見えである。大変イカン。
とにかく、食事どころの騒ぎではない。
制服を見るのに忙しいため、おちおち食事もしていられないとかそういう有様である。
もちろん、当初の目的である深い洞察など得られようはずも無く、ただひたすらに
観察に終始したことは言うまでもない。

...ということで「日本人は制服に弱い」。
これは単なる事実であることが判明。
ってゆ〜か、単に好きなだけ。制服が。
ということで、今回の結論はこうである。

「日本には、衣類の中でも制服として再定義されているものに対して
 劣情をもよおす傾向にある人々の数が結構多い」

....もしかして、私だけ?

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓