雨谷の庵

[0133] 自動式車線逸脱傾向縮小機構 (2001/01/13)


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そういえば免許の書き換えももうすぐか。

忘れないうちに書いておこうと思う。
いや、その別に大したことではないのであるが、ってゆ〜か、ここではいつも
いつもろくでもない話題ばかりを振っているのいまさら何かを期待している
読者など皆無だとも思うのであるが、まあそれは今のところ気にしないに
越したことは無いであろうと思うわけなので気にしないのである。

ということで忘れないうちに書いておこうと思うのであるが、今日ニュースを
見ていて思いついたことがある。
聞いてくれ。

そのニュースというのは車の新発売のニュースであった。
車である。私とはかなり無縁の世界の物体であるなぁと、思わず
妙な感慨に耽ってしまいそうである。
しかも新発売である。
新しく売り始めたとかそういうことに違いないのである。車をだ。
その新発売のニュースの何が気になったかといえば、それはこういうことである。
その新発売の車は、車線をはみ出さないように走るための補助機能がついている
というのである。
車線をはみ出さないのだ。
これはもう素晴らしい出来事に違いないのである。
具体的にそのメカニズムとかいうものを簡単に解説すると、車線をCCDカメラで
補足して、その補足範囲から逸脱する傾向をキャッチすると、その逸脱具合に
応じた補正力がハンドルに対してかかるというものであるらしい。
要するに、車線をはみ出しかけるとハンドルが重くなるのだ。
そうすると、人間というものは怠け者な生き物であるから、重いハンドルは
いやじゃいやじゃということで、ハンドルを逆の方向、つまりこの場合は
車線からの逸脱傾向を縮小する方向に戻そうとするわけである。結構反射的に。

この結構無意識のうちに逸脱行為を補正してしまうように促すこの新発売の車、
お値段は私の年収より高いらしい。何を考えていやがる日産。買えねぇだろ。
まあ、どっちにしても駐車場とか自動車税対策だとかガソリン代なんて
払えねぇよなぁだとか休日は家でごろごろしていたいだとか助手席に乗って
くれる見目麗しき女性が非常に不足しているだとかそういった諸々の事情が
あるために、私が車を買うなどという可能性はほぼおそらくかなり絶対的に
100パーセントくらい有り得ないことだったりするが、まあそれはこの際
よしとしたまえ諸君。誰が諸君か。

さて、それもともかく。
この自動でなんとなく逸脱を縮小傾向にしてくれる機能について何故私が
こんなにも興味を抱き、あまつさえここで雑文のネタにまでしようと
しているのかということについてである。
もちろん雑文のネタに困っているだけだという超至極日常的な背景考察は
この際おいておくとしても、この逸脱縮小機構そのものだけでつらつらと
長々と延々とだらだらと文章を書き綴るということなど出来ようはずも無い。
...とか言いながらじゃんじゃんと引き伸ばしにかかっているじゃねぇかとか、
そういうことについては気にしないお約束である。な?

それもともかく。
本題に入ろう。
その新発売の自動式車線逸脱傾向縮小機構であるが、これをレースカーにも
搭載してはどうだろうか。
何しろレースカーは基地外じみた速度で馬鹿丸出しの走行テクニックを競う
競技であるがゆえに、事故も多いわけである。
中にはコースを思いっきり外れてクラッシュ、かなり死体と化してしまう
筋金入りのレーサーも居るくらいである。
これは何とかしなければいけないのではないかと思う次第である。
前途有望な基地外テクニシャンが世界から居なくなると、交通安全の
平和は守られまくってしまうといっても過言ではない。
そんな平和な世界はかなりつまらないので、この際彼らには思い切り
長生きして頂きたいというのは、私ならずとも人類共通の願いであると
思わずにはいられない。
そこで登場するのがこの新発売ので
あるとかそういうことである。
どうもだんだん呼び名が長くなっているような気がしないことも無いが、
そんな細かいことを気にしていては日本の未来を背負って立つ若者足りえないことは
明々白々なる事実に違いないということにしておきたまえ諸君。誰が諸君か。

さてこの自動式車線逸脱傾向縮小操作過重補正機構車載版のレースカーへの投入に
よってどういった事態がもたらされるのであろうか。
もちろん、導入当初はレースにおけるコース逸脱行為の現象が確認されるに違いない。
何しろ新発売の代物だ。効果テキメン間違いなしである。
ところが、1年ほどの試験期間を経ての本格導入に至った際、
事態が急変してしまうのである。
何しろ、レーサーというものはどちらかというと危険な走行テクニックをもって
飯喰っているような存在である。
そんな連中が、新発売のメカニズムで保護育成されてしまうのである。
今までならぎりぎりのところで死にまくっていたそんな連中もこの素晴らしい
新機構に見守られ、すくすくとその危険な走行テクニックを磨くことができたとか
そういうことになるのである。
そうなると、次に起こるのは反抗期と相場は決まっている。
本来車線をはみ出さないためにハンドルに過重をかけていたその機構が、今度は
逆に運転環境をより危険でスリルあふれる代物にすべく活用されるであろう事は
火を見るよりも明らかと言う外無い。

壁に激突を促すように車線を引くコースが出現するかもしれない。
急なカーブの外側に車が流れてしまうよう、ハンドルに過重をかけるような
車線が引かれるようになるということも有り得ない話ではない。
ホームストレートでいきなりハンドルが左右にぶれ始めるような、波打った線が
観客を喜ばせるという日も、そう遠い話ではないのである。

さまざまにレーサーのテクニックを妨害し、より危険な操作体験を要求する、
難解極まる車線が縦横無尽に描かれたレースコース。
それはまさに現代のナスカ絵と言っても過言ではないだろう。
そうは思わないか諸君。
...誰が諸君か。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓