雨谷の庵

[0107] Gと言えば様々 (2000/09/26)


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バルサンの世話になる日も近い。

ゴキブリのことをGと表記することによって、新たな表現の境地に達することが
出来るのではないかという妄念に取りつかれたのは、つい最近のことである。
Gである。
カッコイイではないか。
Gと言えば様々なものものの略称として使われることの多いアルファベットの
ひとつであるように思うのは私の個人的な偏見に基づく思い込み激しすぎとか
そういう奴であるかもしれないが、まあそれなりに一面の真実を捉えているのでは
ないかという気がしないでもない。
気のせいかもしれないが。

例えば先日優勝してしまった某金満体質の野球チームはしばしばGという名称で
スポーツ新聞に登場してしまったりする。
「Gショック!9回裏の逆転劇」などといった駄洒落的見出しなどはすぐに思いつく
ところであろう。
さらにはそのGにいる某松井という強打者は渾名がゴジラなどというかなりちょっと
ダメダメなものなのであるが、これもまたGという略称を適用されてしまうことが
ことの外多かったりするのではないかと思う次第である。
「G40」
これだけで「ああ、松井がホームランの40本目を打ったんだな」と分かってしまうあたり、
略称と言うものはつくづく便利なものであるのだなぁと感心してしまう次第である。
他にも今流行りのオリンピックとかいう催し物で最高の栄誉とか言われている
金メダルもまたGと表記されることがある。
もちろんゴールドのGである。五右衛門のGでは決してない。
私としては松井選手に是非オリンピックに出場して金メダルを取って欲しかった。
「GのGがG獲得」
更に略してG3。どこかのCPUみたいで楽しいではないかと思うのだ。
そういえばガメラやゴジラといった怪獣連中もGとかいう略称を使うことが多いようである。
そういう意味でいうと、ゴルゴ13がGと表記されるのは、それらの同類であるとか
そういうことになってしまうのかもしれないと私は密かに思っていたりもする。
思い出そうとすれば他にもまだ色々とあるのかもしれないが、今日の本論はそういう
話題ではないのでこのへんで勘弁してやることにしよう。
本論なんてあるのかとかそういうツッコミは当然却下である。

それはともかく、今はGである。
そう、とうとうGが我が愛すべき下宿にも姿を現したとかそういうことなのである。
その出来事はある日の夕飯時に発生したのである。
私こと徳田(28才男、独身)が味噌汁を作るべく台所の蛍光灯を点灯させたまさに
その時、視界の端を何やら黒いモノが駆け抜けて行ったのであった。
も、もしかしてG!?
と思った次の瞬間にはもうGの姿はそこに存在しなかったとかそういうことである。
まるで煙のように消えるとかそういうことである。
飛行機のように素早く、雲のように軽やかにとはこのことか。
「僕達は追いかけてみましたが駄目でした」という台詞が、この時の私にはちょうどな
お似合いであったかもしれない、そんな気分にならざるを得ない。
って、だれが僕達だ。何故に複数形か徳田。独身のくせに。恋人もいないしな。しくしく。
それはともかく。
もしかすると、この蛍光灯が眩しくて逃げたのであろうかG。
いつだってGというものは暗闇に潜んでいるものであるという私の個人的な思い込み
からすると、Gは光とかいうものに弱くて当たり前とかそういうことである。

思えば、この下宿に引っ越して来た冬のあの日から半年以上が既に過ぎ去っているのである。
何もかもが変わらず、いつまでも変わらずにいられなかったということはGに限らず
いわゆる普遍の事実とかそういうものなのであろう。
流し台の汚れや便器の黄ばみなどは引っ越して来た当時には見られなかったものに
他ならない。
Gもまたしかりか。
特にどうと言うわけではないが、なんとなく悔しく思ってしまうのは私だけとか
そういうことであろうか。
などとくだらないことを考えながら鍋を棚から取り出そうとした時、再び黒い影が
視界を横切ったのはもしかするとお約束とかそういうことか。
しかも日頃からゲームやゲームなどで動態視力を鍛えている私が、素手でそれを
捕捉しようと無意識のうちに行動してしまったそのことも、神様が私に
与えてくださった雑文のネタとかそういうことなのであろうか。
指を離すとそこには見事に玉砕しまくったGの無残な姿がぁ!
おーまいごっど。

さて、こんなときにこそ略称の威力の発揮を期待せねばならないところである。
何しろ略称だ。
見る見るうちに成績が良くなるとか、あっという間に悩みが解決とか、そういう
テキメンなる効果を期待したいところである。
そう、この場合ゴキブリを叩き潰してしまったと思うから気色悪い思いを
抱いてしまうのに違いないのである。
ここは1つ略称でこの苦難に満ちた試練を乗り越えてしまおうとかそういう事である。
G。
そう、私が叩き潰したのはゴキブリなどという妙な生き物などでは決して無く、
どういうものかは浅学にして良く分からないがGなのである。
Gである。Gなのだ。
潰したところで、別にどうということもないはずである。何しろGだからな。
何やら白い内容物がべたべたと手の平に付着しているような気がしないでもないが、
それは気のせいに違いないのである。Gだし。
しかもなんだか黒っぽい腺状のものがうにうにうにゅうにゅと蠢いていたりも
するが、これは決して寄生虫ではなかったりするのであるGなので。
ということで全く問題無し。
Gをゴミ箱に処分の後に洗面所で石鹸を用いた手洗いを敢行すれば、全ては元通りの
平穏な一日に早変わりとかそういうことに違いないのであります。
さあ、もうこれで気持ち悪いなどという生理的嫌悪感は払拭されたのである。
なにしろ私はただGを片付けただけなのであるからして。

...お願いだから、そういうことにしておいてください。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓