雨谷の庵

[0097] 半券3枚に補助券6枚 (2000/07/17)


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当たればそれはそれで嬉しいものですよ。

上池袋シールというものがある。
略して上池シール。
全然省略になっていない様な気もするが、これは事実なのであるから気にしてもしょうがない。
そう、気にしてはいけないのである例のごとくに。
件の上池シール、上池袋商店街で買い物をすると貰えるという代物である。
上池袋商店街。
これは名前の通り、上池袋にある商店街のことである。
まんまである。捻りも何も無いのである。勘弁してくれ。
まあ、分かりやすくて良いか。上池袋商店街。

それはともかく。
件の上池シールは100円の買い物をすると1枚が入手可能となる。
貰えると書かずに入手可能と書いたのにはちょっとした訳があったりする。
「くれ」と明言せねば貰えない時があるのである上池シール。
まあもしかするとマイナー中のマイナーであるかもしれないこの上池シール、欲しいと思う
お客さんの方が少ないのであるかもしれないことでもあるし、それはこの際言いっこなしと
しておこう。
って、それで良いのか徳田。
ともかく私はこの上池シールをちまちまと集めている者の一人であることを
ここに宣言しておこう。

さてこの件の上池シール、集めることによってちょっとした良いことがあったりする。
勿論なにも良いことが無いのであれば別段集める理由など無くなってしまうのであるから、
この特徴はあって然るべきモノであると私は愚考する次第である。
上池シールを上池シールたらしめているのはその形状でも名称でもはたまた
そのもの自身でもなく、まさにこの集めたら良いことがあるという一点に
尽きてしまっちゃったりするかもしれないと時々思い至ることがあったとしても、
誰も私を咎め立てなど出来はしまい。
誰もそんなこと気にしないってばよ徳田。

それもともかく。
上池シールには上池シールを貼るための上池シートというものが用意されていたりする。
これは上池シールの300枚を一まとめにして1枚のシートに貼ることの出来る優れもので、
収集途中の上池シールが現時点でどれくらいの枚数に到達しているのかという、人として
至極当然かつ素朴にして重大なること空前絶後な疑問に的確に答え得る機能を有している。
さてこの上池シート一面に貼られた300枚の上池シール、これが何と300円の商品券と
同等なる価値を持っていたりするのである。
300円である。
300円なのだ。
トマトなら7個くらい買えるであろう。
サクランボは1パック298円だったろうか。
アンデスメロンも既にして手中も同然である。
かようにも素晴らしい価値を僅かに300枚の上池シールが有することになろうとは
お天道様でも気がつかなかったに違いない。
ビバ!上池シール。
恐怖、上池シール星人。
違うだろ徳田。

しかし100円で1枚、300枚で300円ということは...はっ、もしかして3万円で300円返しとか
そういうことであろうか。
3万円と言えばアレである。
アレもコレもドレもソレもみんなぜぇんぶ買えちゃったりするではないか。
私の平均的な1ヶ月の食費が15000円くらいであるから、3万円と言えばその2倍である。
つまり食費2ヶ月分か。
それでその見返りが300円か。サクランボ1パックか。
くっそう。なんか騙されているような気がするのは私だけか。
シールをこつこつと集めてそれをぺたぺたとシートに貼るという、まさにコレクター魂を
くすぐるその行為性に私が思わず熱中してしまっただけとかそういうことか。
おのれ上池シール。いたいけなおじさんのコレクター魂を弄びやがって。
恐怖、上池シール星人。それはお前のことだ徳田。
しくしく。

ところでこの上池シールの配布元である上池袋商店街、上池シールの他にも類似の企画を
実行したりすることがある。
それは例えば福引というものである。
福引と言えばである。
商店街で買い物をするたびに貰えてしまう福引券、コレをもって1回の福引を行なう権利を
得るというアレである。
権利の行使の代償として我々買い物客は、福引で当たるとされている商品もしくは現金を
受け取ることが出来たりとかそういう事である。
実はこの福引、7月の頭から2週間、上池袋商店街で実施されていたりしたのだ。
勿論、この私は福引券を集めたりしていたのだ。
私には性懲りというものが無かったりするのだ。参ったか。はっはっは。
それはともかく。
何しろ1等賞は5万円なのだ。
5万円と言えばアレである。
アレもコレもドレもソレもみんなみんなぜぇんぶ買えちゃったりするではないか。
私の平均的な1ヶ月の食費が15000円くらいであるから、5万円と言えばその3倍強である。
つまり食費3ヶ月分ちょっとか。
素晴らしいではないか福引。
まさに福を引くの名に相応しい代物である。
上池シールなど足元にも及ばぬ神々しい存在である福引。
恐怖、福引星人。だから違うってばよ徳田。

さて、いよいよその福引の最終期限日である7/15の土曜日、私は集めた福引券を右手に、
期待を胸に福引所へと向かったのであった。
福引券は2000円に付き1枚である。
ちなみにそれでは私のような小額の買い物客には不利だという配慮からであろうか、
200円毎に福引補助券が、1000円毎に福引半券が配布されるというルールであるようである。
ちなみに私が得た福引券は、半券3枚に補助券6枚。
合わせて福引2回分である。
ということは、私はこの2週間でたったの4000円強しか使っていないとかそういうことか。
貧乏金無しとはこういったものか。しくしく。

それはともかく。
2回分でも福引は福引である。
1等賞が当たるかもしれないという可能性は0では無いのである。
気を取り直して早速チャレンジする次第である。
1回目。
「おめでとうございま〜す。1000円が当たりました!」
おお、素晴らしいではないか当たりである。
1等賞には及びもつかないまでも、1000円である。
この福引の為に費やした約4000円の実に25%近くを回収した事になるでないか。
これは幸先の良いスタートとかいう奴である。
この勢いをもってすれば、1等賞も夢ではないとかそういうことに違いあるまい。
いや、もう5万円は手中にしたも同然である。
などと脳天気な妄想を炸裂させながら、いそいそと2回目を引く徳田であった。
「は〜い、残念。上池シール10枚つづりで〜す」
何。ハズレは上池シールなのか。
ちょっと待ちたまえ。
上池シール10枚と言えばアレだ。1000円の買い物で貰えるとかそういうことだ。
しかしながら、福引は2000円で1回である。
それの結果が10枚とはどういう了見か。
せめて、通常の上池シール配布時と同等の、20枚をもってハズレと
すべきところではないのか。
福引期間中は上池シールを配布禁止としていた以上、それがお客様への誠意とか
そういうことになるのではないのか。
とまあ、このように声高に主張しても良いところではあったのであるが、
そこはぐっと我慢の大人である。
私が無言でしょぼしょぼと福引所を立ち去ったのは言うまでも無い。
しくしく。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓