雨谷の庵

[0068] 時あたかも春眠全盛期 (2000/04/07)


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眠い眠い眠い。

気がつけば4月である。
冬はとうの昔に終わっていた様子で、寒さはいまやセピア色の思い出である。
日々ぽかぽかとのどかな温かさが支配権をがっちりと握っている模様であり、
寒がり屋の私などにとっては実に有り難いことこの上なかったりするわけである。
そんなものであるから、朝などは眠くて眠くてたまらなかったりするのであるが、
平凡な勤め人である私は何とかして目を覚まさなければならなかったりする。
これが結構辛い。ああ、いやだいやだ。
春眠暁を覚えずとかいう諺があるが、春眠の強力さを思い知るのは、
今の時期ならではといったところであろうか。恐るべし春眠。

そういえば。
4月といえば4月バカとかいうイベントがあったと記憶している。
エイプリルフールとかいう例の奴である。
4月の第1日目がそのような名称でもって己の独自性を主張しているわけである。
うかつであった。
今年の私は全くそれに気づくことも無く、バカとは無縁な平凡極まりない生活を
過ごし切ってしまったではないか。
なにしろ、エイプリルフールとかいう代物は、嘘をついてもよいことになっているのである。
何故なのかどうしてなのかは浅学にしてさっぱり知らなかったりするのであるが、
私がそんな些細なことを気にするはずも無いので気にしてはいけない。

とりあえず私のような平凡人が、そのウソツキイベントたるエイプリルフールに
関わった場合、大抵演じるのは騙される役どころであろう。
なにしろ騙されるのである。楽しいではないか。
世の中には他人を騙すことでもって口に糊する方々もおられるとどこかで
聞いたことがある。詐欺師、政治家、雑文書き。
いや最後の方々は、それとなく糊とは無縁だったりするが。
それにしても他人を騙すのが楽しいとかいうのは、ちょっと非道なのでは
なかろうかと思えるのだが、それは私だけなのであろうか。
人として漢として江田島平八として、他人を騙すのは良くないことであると、
教科書か何かで習ったような気もするが、気のせいか。気のせいだな。

それにしても世間では今年も、
「え?破竹の勢いが閉鎖されたって?」
「え?マイクロソフトが3分割されるって?」
「え?そうじゃなくて司法省と和解するんだって?」
「え?小渕君が倒れたって?」
などと、様々な嘘八百が飛び交ったらしいではないか。
楽しそうだ。私も騙して欲しかった。
なにしろ、今年のエイプリルフールは土曜日だったのだ。
土曜日というとアレである。私が1日中寝ている日の事だ。
だって眠いではないか。しかも、時あたかも春眠全盛期である。
春眠の野郎に脳の髄まで支配されてしまっていた私を、どこのどいつが
責められようか。いや、責められまい。反語。
そんなこんなで、今年の私はバカとは無縁だったのである。
単に忘れていただけではないのかとかいうそこのあなた。
その通りです。楽しみそこなった畜生。
恐るべし春眠。

実はこの雨谷の庵でも密かにエイプリルフールに向けた秘密の計画を
進行させていたのであるが、上述したように道半ばでの挫折の
憂き目を見てしまったのである。
あんな嘘やこんな嘘、素晴らしいツカミに絶妙なオチを万全の
体制でもって2週間に渡って着実に準備していたのであるが、それもこれも
どいつもこいつも、春眠野郎の毒牙に犯されまくった私の脳髄のお陰で
水泡に帰してしまったとかそういうことである。残念。
どんなオチを用意していたのだ見せてみろとかいうそこのあなた。
ダメですダメですコレハ秘密ノ計画ナノデスカラ。
ということで、来年のエイプリルフールでは、1年と2週間に渡って
綿密に計画されたアッと驚きの新企画でもって雨谷の庵を嘘で
埋め尽くす予定である。是非とも期待していただきたい。

とかなんとか言いながら、嘘くせ〜〜とか自分で思っているのであるから
始末が悪いぞ徳田。
だいたいこの雑文、来年まで続けているかどうか分からんではないか徳田。
もしかして、来年も「忘れてました寝てました春眠の馬鹿野郎」で
誤魔化すつもりなのではないか徳田。そう言えば来年の4月1日は日曜日だな徳田。

あ。
そう言えば、いつのまにやら自分の誕生日も過ぎ去っているではないか。
ということは、誕生日ネタも来年までお預けか。しまった。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓