雨谷の庵

[0066] 列車と聞くと3種類 (2000/03/30)


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小さい頃からの田舎者であったので、列車と聞くと3種類を思い浮かべたものだった。
3種類とは、電車と新幹線、そしてディーゼル車である。

電車は言わずもがなであろう。
電気モーターで走っている列車の事である。
国営鉄道でも私営鉄道でも一番良く見かける、例の奴である。
あまりにもお馴染み過ぎて、最近の若い者は列車と電車を混同しているのではないかと
時々心配になったりもするが、それは杞憂という奴かもしれない。

新幹線は新幹線である。
ひかりとかこだまとか、妙な名前のついたケッタイな列車である。
最近はのぞみだとかつばさだとかナンだとか、更に色々な種類が増えて
大変なことになっているらしい。
鉄道マニアとかはコレクションすべき対象が広がってさぞかし苦労していることであろう。
いや、もしかすると喜んでいるのかもしれぬ鉄道マニア。怖い怖い。
それはともかく。
厳密には新幹線は電車であるが、小さい頃の私にそんな科学的な主張が
理解できようはずは無く、長い間新幹線は電車ではないと思い込んでいたように思う。
何しろ新幹線は時速250kmで走りやがるのだ。
一般道路を走行しようものなら、まず間違い無くスピード違反で違反切符である。
また、ボディの色合いも非常に非常識でカッコ悪い。
誰だあんな白地に青の一本線などという妙なデザインを考えた奴は。責任者出て来い。
それはともかく。
相変わらず徳田の少年時代は、浅はかな餓鬼である。ほっとけ。

さて。
ディーゼル車のことをご存知無い方はもしかすると居るかもしれない。
ディーゼル車とは、ディーゼルエンジンで走っている列車の事である。
私の郷里であるところの岡山の、その最寄駅であるところの岡山駅には
山陽新幹線、山陽本線、瀬戸大橋線、津山線、伯備線、吉備線の6路線が
乗り入れていると記憶しているが、そのうちの津山線は未だに
ディーゼル車だったように思う。
昔は、伯備線もディーゼル車であった。
伯備線には特急やくもというカッコイイものが走っていたりするのであるが、
電化される前はそれも当然ディーゼル車であった。
ディーゼルエンジン特有の妙な薄煙を吐きながら、特急とは思えぬ低速で爆走する
やくもの姿は、少年時代の私にとって妙に印象強かったものであるらしく、
未だに脳裏に鮮明に思い浮かべることができたりする。
そんなことばかりは覚えているくせに肝心なことは何も覚えていない徳田少年は、
やはり浅はかな餓鬼んちょである。ほっとけ。

ところで、大阪で働くようになってから、上記の3種類に加えてもう1種類
新たな列車分類が加わることとなったことをここに記しておこう。
それは何を隠そう地下鉄である。
地下鉄も厳密には電車であるが、今や余り立派でない大人となった私がそんな
科学的な主張を採用するはずも無く、現在第4の列車としての確固たる地位を
地下鉄は私の頭の片隅に得ていたりするのである。
なにしろ、地下鉄は地下を走りやがるのだ。
モグラが進化した究極形態としてメタルモグラが在ると仮定すれば、地下鉄は
恐らくそれが更に進化したメタルメカモグラの上位種族に違いない。
残念ながら現在のところメタルモグラもメタルメカモグラも化石としては
発見されておらず、ダーウィンの進化論に反逆するミッシングリンクな輩としての
汚名に甘んじているようである。
奮起を期待したいメタルモグラ、メタルメカモグラ。
...などとくだらないことばかり考えているところを見ると、やはり余り
立派でない大人のようである徳田。ほっとけ。

ところが、ここ東京に来てまたもや第5の列車が加わることになりそうである。
その名はユリカモメ。
鳥類であるところのカモメと、植物であるところのユリとの人工的交配によって
新たに生み出されたバイオテクノロジーの御曹司である。
なにしろユリカモメは扉の開き方がヘンなのだ。
同表現して良いのか理解に苦しむが、とにかくマニアックな動きで我々乗客を
困惑の淵に追いやる事にかけて、ユリカモメの扉の右に出る者はいないであろう。
しかもどうやらユリカモメは鉄の軌道上を走行しているわけではなく、
なにやらゴムタイヤでコンクリートの上を走っているだけの様子である。
これは尋常ではない。列車の異端児と位置付けても異論の無いところである。
現在、ユリカモメについては引き続き調査を続行中であり、詳細が分かり次第
追って検討を始めたいと思う。

とかなんとか色々考えているうちに、モノレールだとかロープウェイだとか
チンチン電車だとか、妙な連中が待ち構えていることを思い出してしまった。
ダメだこの雑文は破綻しているかもしれない。
破綻しているのはお前の頭だ徳田。ほっとけ。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓