雨谷の庵

[0039] 仮装大賞の国営放送版 (1999/12/29)


[Home]
紅白歌合戦というものがある。

年の瀬も押し迫ってきた今日このごろである。
師走と言うからには教師教授の類が走り回らねばならぬのではないかと
いう向きもあるかと思うが、私は先生などと呼ばれるような職業には
就いていないのであるから、走る必要など微塵も無い。
そもそも師走とは本当に「師が走る」でよいのか。
そのまんまじゃねえか。
少しはひねれよ。
などと、誰にもぶつけようのないであろう怒りを抱いてみたりもする。

さて。
平凡的かつ俗人度満点の私であるので、大晦日の宵は当然
紅白歌合戦を見ながらコタツでごろ寝と相場が決まっている。
そう、紅白歌合戦である。
欽ちゃんの仮装大賞の国営放送版のことである。
歌合戦などと寝ぼけた名前が付与されているようであるが、
勘違いが甚だしいのでJAROに訴えてやる。
嘘、大袈裟、紛らわしいとかいうアレである。
そう言えばJAROのテレビコマーシャルで「JAROて何じゃろう?」とかいう
台詞があったように記憶しているが、この「〜じゃろう?」という
語尾は岡山や広島、香川とかいった中四国地方の方言であるように思う。
他の地方では果たして、このテレビコマーシャルでの駄洒落の意味が正確に
通じているのであろうか。
甚だ心配である。私が心配したところでどうしようもないのではあるが。

まあ、ともかくその紅白歌合戦についての話題である。
朝の通勤電車の中でのできごとである。
女子高校生とおぼしき三人組みが私の横で何やらチェッカーズという
歌謡集団について議論している様子を耳にした。

「チェッカーズって復活したんだよね」
「前は、紅白歌合戦で解散宣言して話題になったんだよね」
「かっこいいよね」

チェッカーズとかいうのは、私の記憶ではかなり古臭い歌謡集団に分類されている。
藤井フミヤとかいう人物が中心であったとかいう補足情報つきだ。
ちなみに藤井フミヤはアニメ版「彼氏彼女の事情」のオープニングテーマで
音楽プロデューサをやっていた人だ。
それ以外のことは知らない。
なんだか知識が物凄く偏っているような気もするが、気にしてはいけない。

それはさておき、紅白歌合戦で解散宣言をしたということと、女子高校生に
かっこいいと言われてしまうこととの間に、私は違和感を覚えてしまうので
あるが如何なものであろうか。
たかが仮装大賞の国営版ではないか。
解散宣言などという悲しいお知らせをしてしまうには、場違いであろう。
それともあれか。
ピカチュウの仮装でもしながら、涙の解散宣言をしたとでも言うのか。

「僕たち、解散しますでヂュ〜〜〜」
「もうこれでお別れなんでヂュ〜〜〜」
「チャ〜〜」

可愛いではないか。チェッカーズよ。
是非解散したまえ。って、もう解散しているか。

ちなみに現在、件の女子高校生三人組は「涙のリクエスト」とかいう
チェッカーズのものと思しき歌謡曲を合唱している。
朝っぱらからテンションの高い連中である。
もちろん電車の中でである。ちなみに満員だ。すし詰状態とも言う。
はっきり言って迷惑であるぞ女子高校生諸氏。
JAROに訴えてやるからな。覚悟しておけ。
とかいう、そういう問題でもないか。

雨谷の庵は今日も雨。
< Back |List| Next >
管理者:徳田雨窓