雨谷の庵

[0037] 恐怖、岡山星人 (1999/12/22)


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「燃えろ岡山」は止めて「萌えろ岡山」にしてみてはどうかと思ったりもする。

内緒にしていたのであるが、私は実は岡山県の出身であったりする。
生まれも育ちも岡山県。
小学校、中学校の類は言うに及ばず、高校大学の部類もすべて
岡山のみで事足りていた、筋金入りとも言える岡山人である。
もちろん岡山人などという言葉は存在しないが、気にしないで頂きたい。
親はもちろんのこと、祖父母、曾祖父母に至るまでの全てが岡山人である。
岡山人の中の岡山人。それは私のことである。
もしかすると「恐怖、岡山星人」か。いないけど。
蛇足であるが、「岡山人」は「おかやまびと」と読んで頂きたい。

さて、一言で岡山の特徴を言い表すとすれば「平凡」の二文字に
尽きるのではなかろうか。
特に目立った有名人が頻出しているわけでもなく、岡山出身の著名な
犯罪者というのも聞いたことが無い。
歴史上で日本の首都になったことも無いし、もちろん戦争中に原爆を
落されたなどということも無い。
台風洪水などの自然災害もあまり聞かないし、水不足や原発事故といった
困ったことも特に記憶に残っていない。
気候温暖、青空快晴。冬には雪も降るし、梅雨には雨が降る。
震災で名を馳せ、甲子園を擁する東隣の兵庫県。
原爆ゆえに国際的に有名であり、カープやサンフレッチェを擁する西隣の広島県。
その間に挟まれるようにして、なんとも印象の薄い岡山県が存在するのである。

その為であろうか、兵庫県の西はすぐに広島県だと思っている人々がいるらしい。
これは私が「特命リサーチ200X」とかいう番組を見ていた時の話である。
確か日本のピラミッドがどうとかいう話の中でのことである。
画面上で日本のピラミッドと呼ばれる三つの山の所在が、地図に記されて
いたのであるが、その中の一つが岡山県とおぼしき位置にあった。
おお。岡山にもそのようなケッタイなものが存在したのか。どこだどこだどの山だ。
とまあこのように私は少々興味をそそられたのであった。
だが。しかぁし。
なぜか、紹介された山は広島県の山であった。
地図ではどう見ても岡山県である。でも、山自体は間違いなく広島県の山であった。
どういうことだこれは某テレビ局よ。
もしかして某テレビ局の連中は岡山県を知らないのではないかと、疑わざるを得ない。
一般大衆に広く情報を提供すべき立場の人々がこの体たらくなのであるから、
その他の無分別な連中においては言わずもがなであろう。

私はここにはっきりと断じておきたい。
兵庫県の西隣は岡山県で、広島県の東隣は岡山県であると。
ついでだが鳥取県の南隣が岡山県で、香川県の北隣が岡山県である。
賢明さをもって人柄となす類の方々においては、ゆめゆめお間違えの無きよう、
常日頃から精進して頂きたいと切に願う次第である。

しかしながら平凡をもって特徴とする岡山県を確実に記憶することに、
多少の困難が伴うことについては、生粋の岡山人たる私であれ、同感の意を
表するにやぶさかではない。
ついては、少しでも記憶作業に貢献するであろういくつかの情報を以下で
提供したいと思う。

まず、岡山県の女人について語ろう。
三大美人と言えば、秋田美人、京美人、博多美人である。
で、その逆の三大ブス産地は、仙台、名古屋、岡山である。
そう、岡山の女人に関する一般の評価は非常に悪い。
これは見目形と言うよりは性格心持ちの問題のようにも思うが、とにかく
そういう事である。しかも事実である。
この身を持って実感している私が言うのであるから、文句を言わないで頂きたい。

次に、岡山人の性格について語ろう。
関西の人々にはよく知られていることであるが、岡山人は性格が悪い。
人情に冷たい、付き合いが悪いなどに始まり、理屈っぽい、小賢しいなどなど、
数え上げればきりがない。
悪評を要約すると、どうも岡山人の自己中心的で合理的な行動が原因のようである。
言うまでもないが、これも事実である。
私などは会社勤めを始めるに当たってようやく岡山を離れることになったのであるが、
異郷で出会ったほとんどの方は人情味があり親切であるという印象を持っている。
たまに冷淡そうな人を見掛けたと思ったら、それが同郷の志であったりする。
私も周囲に冷淡な人間に思われていることであろう。自覚はないが。

最後に、キャッチフレーズについて語ろう。
岡山県には、何故かキャッチフレーズというものが存在する。
「燃えろ岡山」というのがそれである。
一体誰がこのような言葉を選んだのか。
私などはこのフレーズを耳にするたびに、何とはなしな恥ずかしさを感じて
しまうのであるが、選んだ当人にとっては素晴らしい言葉にでも思えたのであろうか。
岡山人はお祭りなどの際にもあまり熱狂的ではないと言うことで、これではいかんと
思ったどなたかが「もっと心から燃えて欲しい」との願いを込めて決定したとかいう
噂が、まことしやかに言い伝えられているが、本当なのかどうかは知らない。
「燃えろ岡山、ええとこ総社」などというよく分からないことになってしまった
キャッチフレーズも存在するらしい。
ちなみに総社とは岡山県内にある総社市のことである。

いかがであったろうか。
何だか岡山の悪口ばかりになってしまった感もあるが、それもこれも岡山を
覚えて頂く為であるのでご容赦頂きたい。
大体あれである。
他人の誉め言葉などとかいう有り難いものが岡山人の口から出てくるわけはないのである。
「自分で自分を誉めたい」などという勘違いも甚だしい台詞を吐くのが関の山であろう。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓