雨谷の庵

[0034] 独奏者である交響楽団 (1999/12/16)


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私もたまにはクラシック音楽なるものを聞きに行ったりもする。

私の知人の一人に大友某という者がいる。
知人というよりはむしろ痴人と呼ぶにふさわしい人物であるかもしれない。
彼の得意技は替え歌である。
しかも並々の替え歌ではない。
例えば「大きな古時計」。大友某に唄わせると、あの名歌がこうなる。

♪大きなノッポの古チ○コ。おじいさんのチン○。
 百年いつも動いていた。御自慢の○ンコさ。
 おじいさんの生まれた朝に、起っていたチ○コさ。
 いまは。もう。動かない。
 おじいさんのチン○。

ちょっとまて大友某よ。それではおじいさんが可哀相に過ぎるのではないか。
アレが動かなくなったら、生きている意味の半分くらいはなくなって
しまうではないか。一人で自慰行為もできないし。
いや、もともと自慰は一人でするものであるか。爺だけに自慰。
ゴメンナサイ。

とまあこのように、下品な替え歌を無理矢理にでも私に披露してくれる、
それが彼の痴人たる由縁である。

♪赤いチ○コに、唇寄せて。黙って見ている青い空。
 チン○は何にも言わないけれど、○ンコの気持ちは良く分かる。
 チ○コ可愛いや。可愛いやチン○。

こらこらこら。いきなりとんでもない歌を唄うんじゃない。
そこはリンゴだ。リンゴ。

しかしながらこの大友某はバイオリン弾きなのである。
大友某なのに。大友某の癖に。大友某の分際で。
しかも、学生時代には交響楽団部に所属していたという強者である。
件の下卑た替え歌も、その時分に会得したものであるらしい。
おそるべし交響楽団部。
で。
先日、その大友某が所属していた交響楽団部の演奏会に誘われたので
行ってきた訳である。
タダだったし。

「で?君の後輩達は本日のこの良き日に、何を演奏するのだ。大友よ」
「オーケストラ・コンツェルトだ。徳田よ」

なんだそれは大友某よ。
平凡を自認する私は、ご多分に漏れずクラシック音楽というものには
あまり興味が無い。
ばっは、べーとーべん、もーつぁるととかいったメジャーどころの
名前くらいは知っているし、もちろん「♪じゃじゃじゃじゃ〜〜ん」は
運命であるが、わざわざ好き好んで聞いているという訳ではない。

しかしである。
いくらあまり親しくないとは言っても、オーケストラという言葉の
意味するところは知っているつもりだ。交響楽団のことであろう。
弦楽器、木管楽器、金管楽器、打楽器など、すべての種類の楽器をの
駆使して演奏する類の、大編成の楽団である。
また、コンツェルトという言葉の意味するところについても、
微少ながらの知識を持ちあわせていると思っている。協奏曲のことであろう。
楽団を後ろに従えて、一人ナルシスな独奏者が、己の得意とする楽器で
難度の高い演奏を披露するという楽曲である。

それを「オーケストラ・コンツェルト」とはどういう了見か。
バイオリンの独奏を披露するのがバイオリン・コンツェルト。
ピアノの独奏を披露するのがピアノ・コンツェルト。
その他にもフルートやチェロなどのための協奏曲も、世の中には存在する
と聞いたことが有る。
しかしオーケストラ、つまり交響楽団の独奏を披露するというのは
ちょっとどうかと思うのである。
独奏者である交響楽団とは別に、後ろに従えるべき交響楽団も用意する
必要があるのであろうから、都合2組の楽団を舞台に載せねばならぬという、
ちょっと恐い状況になってしまうではないか。
そもそも交響楽団はもともと大人数なのであるから、独奏を
披露することなど出来ようはずも無い。

「どういうことだ大友よ」
「うむ。いい質問である。徳田よ」

チ○コの「チ」の字を「マ」に変えて。

♪赤いマ○コに、唇寄せて。黙って見ている青い空。
 マン○は何にも言わないけれど、○ンコの気持ちは良く分かる。
 マ○コ可愛いや。可愛いやマン○。

こらこらこら。いきなりとんでもない歌で話を誤魔化すんじゃない。
私の質問に答えたまえ。大友某よ。

「うむ。それも道理であるな。徳田よ」

マ○コの「マ」の字を「ウ」に変えて。

♪赤いウ○コに、唇・・・

や、やめてくれぇぇぇ!
赤いウ○コに唇を近づけないでくれぇぇぇ!

ということでオーケストラ・コンツェルトの謎は、闇雲の中に封印されて
しまったのである。
赤いリンゴと共に。

ところで大友某よ。
11曲聞いた中で、どれがオーケストラ・コンツェルトであったのか。
何?4曲やった中の3曲目?
楽章?そこで曲が途切れるけど終わりじゃない?
何のことだか。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓