雨谷の庵

[0030] 何とはなしに秋葉原 (1999/12/05)


[Home]
秋葉原はよく魔の町という感じで言及されることがあるが、
私にとっては本当に魔の町である。

私は関西に住んでいるので、秋葉原にはあまり縁が無いはずである。
しかし何故かどういうわけか、私には年に2,3回、東京に行かねばならない
状況に置かれることが有る。
そして東京に行くたびに、私は何とはなしに秋葉原に寄ってしまうのである。
東京タワーもディズニーランドとかいう所にも行ったことが無いが、
秋葉原だけは何度も足を運んだ事があるのである。
こんな事を言っていると何やら「マニアだな」とか「このオタク野郎」
などという誹謗中傷の声が聞こえてきそうにも思うが、そのような事はない。
断じて。きっと。たぶん。
何しろ私は平人凡人の類なのであるから、奇人変人に属するであろう
オタクマニア連中とは異なる人間であることは疑いようも無いのである。
しかし、今一つ心もとないのは私の場合平凡を自称しているだけで、周囲の
知人友人縁者が必ずしもそのように認識しているかというと、何とは無しに
そうではないような気もしなくはないところであろうか。
しかも私の場合、東京で他に縁が有るといえば東京国際展示場ぐらい
しかないのであるから、不安は募るばかりである。
誤解ほど恐ろしいものはない。誰が誤解しているのかは聞かないで頂きたい。

さて、自虐的な閑話休題はこの辺りにしておき、話を元に戻すのである。
衝動買い。これこそが秋葉原における諸悪の根元に他ならない。

もともと私が東京に出向く時には無一文で出かけることはない。
電車代に新幹線代、食費に宿泊費というものも必要であろう。
従って、4万円〜5万円を携帯することになる。
まあ、規模の小さな観光旅行のようものであると思えば、想像も
つきやすいであろう。
旅行に行く人はすべからく客人である。旅の恥はかきすてなどというとんちんかんな
ことわざも有るように、旅は非日常性を帯びたものである。
私の場合、その日常にあらざる感覚は「ちょっとお金持ちになった感じぃ」という
ような言葉ででも言い表せばよいであろうか。
この「ちょっとしたお金持ち気分」というのがどうにも鬼門であるように思う。

使ってしまうのだ。なんとなく。
前々回は、3Dのモデリングソフトを衝動買いした。締めて5万円である。
前回は、PhotoShopであった。なんと10万近くの出費である。
だいたいこの辺りになると手持ちの旅費分を使い込んで更に、旅行先の銀行で
貯金を下ろす羽目になる。
本末転倒というわけでもないが、何かが間違っている気がするのは
私だけなのであろうか。
大阪の日本橋ではこんな事はない。ちゃんと我慢できるのである。
おそるべし秋葉原。おそるべしお金持ち気分。

で、今回である。
今度はDVD-ROMとMP3プレイヤーを衝動買いしてしまった。しめて3万円である。
学習能力というものがないのであろうかと、私自身疑いを抱かざるを得ない。
安かった。安かったのである。
確かにDVD-ROMもMP3プレイヤーも、安売り特価であったのだ。
思わず現金即決で買ってしまった私を、誰が咎めだてできようか。
誰も出来はしない。って、そんなことを言う前に自分で自分を咎めてしまいたい。

それにしても、それらを買わねばならないといった必然性は全く持って
見当たらないのである。
当面の生活に必要なわけではない。大体私はDVD-ROMを買ったところで、それを
即座に利用できるような環境を持ち合わせていない。
ああ、これでまたこのDVD-ROMを使う為だけに新しくパソコンを買う羽目になるのでは
ないかと、今から戦々恐々たる思いである。
まさに衝動買い。危うく帰りの新幹線代が足らなくなる所であった。
今回は無け無しの貯金を下ろすなどという暴挙に及ぶことにならなかったことだけは、
不幸中の幸いと思わざるを得ない。というか、そう思わねば私に救いが無い。

ということで、こんな間抜けな私を救ってくれる方を募集中である。
何処をどうやって救うのかは内緒であるが。
とにもかくにも、是非。

雨谷の庵は今日も雨。
< Back |List| Next >
管理者:徳田雨窓