雨谷の庵

[0011] SPEEDという歌謡集団 (1999/10/15)


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何やら芸能関係記事を眺めていると、SPEEDという歌謡集団が
解散するということで騒がしいようである。

大学時代に音楽系サークルに所属していたことも関係してか、
私は音について大変に小五月蝿い性分である。
大体、絶対音感という厄介なものを持っている。
ドともレとも判別し難いような外れた音を聞くと、無性に気味が悪い。
和音(ドミソとかいう、あれだ)が鳴っている際に不快感を覚えたとき、
どの音がずれているのかを一度確認してみたことがあるのであるが、
なんとその音の中の一つがたった2セントずれているだけであった。
ちなみに1セントは半音の100分の1である。
人間の声の音域だと、2セントは周波数にして1Hz程度のずれでしかない。

そんなわけで、下手な歌手が歌っているのを耳にした時には、大変である。
「う、そこは上がりきっていない」
「うげ、バックのコーラスと音がずれている」
「な、なんでそこで外すのか」
耳を塞いで悶絶、わめきながら床を転がってしまったりするのである。ゴロゴロ。

最近は歌謡集団の方々も平均的に上手くなっているようで、我慢していれば
聞けないこともないようにはなっている。
それでも華原某などという小娘の声には、悶絶したが。
お願いだから歌手を自称するのは止めてくれ。テレビに出てくんな。

さて。
そんな中でも冒頭の話題のSPEEDという歌謡集団は、私のお気に入りであった。
何しろ、音程を外さない。それだけでも誉めたものである。
曲はちょっと聞くと難しいようにも聞こえるが、音域的には無理がない。
二人のメインボーカルが交互に歌いつなぐので、女性の方にありがちな
息の短さもカバーしている。
しかしそれもこれも、デビューから1年程度までの話である。
このSPEEDという歌謡集団は、デビュー当時メンバーが12〜14才ぐらいであった。
要するに、声変わりの時期であったのである。
私が心配していた通り、声変わりした後の歌声はデビュー当時のそれとは全く
似て非なるものであった。
具体的に言えば、声が低くなったのである。
また、二人のメインボーカルの声質も、それぞれ違う個性を持ち始めたこともあり、
歌い継ぐと明らかに曲の流れが悪くなってしまっていた。
一緒に歌っていることに、あまり意味がないのである。
それが、ここ2年ほどのSPEEDであった。

音について五月蝿い私のことである。
下手ではないものの、取りたてて聞く必要の感じられないSPEEDの曲は自然と聞かなくなり、
私の中では既に過去の歌謡集団として忘れ去られていた。
そこに、今回の解散報道である。
「そうか。まだやっていたのか」
これが私の素直な感想である。
ひとえに、これは私の音感の鋭さ故なのである。
私がロリコンだから、デビュー当時のSPEEDが守備範囲で今がそうでないとか、そういう
訳では決してないので、そこのところはご理解いただきたい。
って、誰に言い訳しているのか。私よ。

雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓