雨谷の庵

[0005] クリスチャンのためのLinux (1999/10/01)


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クリスチャンのためのLinuxディストリビューション「Jesux」というジョークが一時、
真剣に議論されていたらしい。
(いや、議論していた当人達はジョークと思っていない可能性もあるのだが)
例えばこんな感じである。

・fortuneファイルに聖書の言葉を織り込む
・calプログラムにキリスト教の祝日を入れる
・ディスプレイマネージャにクリスチャン用のスクリーンテーマを含める
・キングジェームス訳聖書のオンライン版を標準で添付する
・Netscape用にクリスチャンブックマークを用意する

クリスチャンとしてふさわしくない以下のような一般的なUNIXコマンドの
名前の置き換えも検討していたようだ。

・kill(殺す)
・abort(胎児を流産する、妊娠を中絶する)
・daemon(邪神)

daemonはangleにでも置き換えるつもりなのだろうか。
他にも、

・標準Mail Transfer Agent (MTAF)にsendmailは含まない。
(有名なホモセクシュアルが書いたものだから)
・暗号機能はいっさい提供しない。
(クリスチャンに隠し事はありません)

といった宗教上の理由による機能制限とかも議論されたらしい。
で、このような改変の施されたLinuxは、Christian Software Public License(CSPL)
というライセンスに基づいて配布するのだそうだ。
CSPLはBerkeley Software Distribution (BSD) を基盤としたもので、
再配布の際に次のメッセージを必ず含めることが条件とされる。

 神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに、世を愛さ
 れた。それは御子を信じる者が、ひとりとして滅びることな
 く、永遠のいのちを持つためである。
  (ヨハネ3:16節、キングジェ〜ムス訳聖書)

なんだかかなり逝ってしまったLinuxではある。
で。思うわけである。
別にクリスチャン用でなくても、他にも色々とカスタマイズLinuxを考えてみる
のは価値があるのではなかろうか。

例えば、仏教徒用のLinux「Buddix」。
曼荼羅のスクリーンテーマに、有名寺院のサイトを満載したブックマーク。
fortuneファイルは経文で埋め尽くされ、calプログラムには仏教イベントが満載である。
MTAFはsendmailのみ(ホモが作ったのなら当然)、再配布の条件は般若心経を
メッセージに必ず含めること。

例えば、右翼専用のLinux「Uyox」。
国旗国家のスクリーンテーマに、日本の良さを味わい尽くしたブックマーク。
GNUは左翼的なのでそのツールはすべてMicrosoft製で置き換ねばならない。
sendmailはExchange、ApacheはIIS。muleはもちろんMS-Wordである。
再配布の条件はもちろん、教育勅書をメッセージに含めることだ。

例えば、カードキャプターさくらファン必携の「Sakurax」。
スクリーンテーマ、ブックマークは言うに及ばず。
fortuneファイルはさくら名言集、calプログラムにはさくらの日々の記録を
関連付けねばるまい。
全話収録のMPEGファイルも標準で添付したいところである。
「汝の在るべき姿に戻れ、クロウカード!」が再配布の条件かも。

他にも阪神ファン御用達の「Tigux」、SMAPフリークの為の「Smapix」、
マルチマニア専用「HMX-12x」などなど、ネタが尽きることはない。
こういったことが冗談でもなく可能なところが、オープンソースOSの
Linuxの可能性の大きさかもしれない。

とりあえず、雨谷の庵は今日も雨。
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管理者:徳田雨窓