雨谷の庵

[0004] キーボードが消える日 (1999/09/29)


[Home]
キーボードが消える日も近い?

「IBMが音声認識ソフトをアップグレード,対応製品も続々」という記事が、今朝の新聞を
飾っていた。
本当にそんなことが起こるのかなと、私は少々懐疑的である。

音声入力という言葉で私がまず思い出すのは、NINTENDO64の「ピカチュー元気でちゅう」
というゲームソフトである。
これは画面に表示されているピカチューに付属のマイクで話し掛けることで、
かわいいピカチューが色々な反応を見せるというゲームである。
私はこのゲームが欲しくて欲しくて仕方なかったのであるが、やんごとなき理由により
購入していない。
もちろんNINTENDO64を持っていないというのもちょっとした理由ではある。
しかし、ピカチュー。うう〜〜ん。元気でちゅか?よかったでちゅね〜〜。ちゃ〜〜〜(^v^)
いかんいかん。思わずあっちの世界に逝ってしまうところであった。
話を戻そう。
最近発売されたものだと、SEGA Dreamcastの「シーマン」というのもある。
これも、画面に表示されたシーマンに付属のマイクで話し掛けるというゲームである。
なかなかに不気味な姿格好のシーマンが、こちらの心の中を見透かしたような
発言をするようになるという。
このゲームもまた、欲しくて欲しくて仕方なかったのであるが、一身上の都合で
購入には至っていない。
もちろんSEGA Dreamcastを持っていないというのも一つの理由ではある。
さて、これらのゲームに関する一般の方々の反応はどうだったのだろうか。
「ピカチューがかわいい」
これは当然である。私など、かなり前から萌え萌えである。ちゃ〜〜〜(^v^)
「シーマンって、不気味だけどかわいい」
少々異論はあるが、おおむね同意しよう。
「画面に向かって話し掛ける奴なんて、ネクラなオタク野郎に違いない」
おいおい、それはちょっと待て。それはオタクに対する偏見なのでわ?
オタクへの偏見についてはとりあえず置いておくとしても、画面に向かって話し掛ける
姿というのはやはりちょっとどうかしているという意見にはなんとなく共感するものがある。
暗い部屋の中で一人でシーマンと語り合っている中年男性。
うむ。そんなモノは見るのも嫌である。嫌である。である。

さて。
前振りが長すぎてもう忘れてしまった方もおられるかもしれないが、
音声認識ソフトの話である。
たとえIBMとかいう有名どころが作ったとはいえ、「画面に向かって話し掛ける姿が気味悪い」
という点については、全く変わり無いのではなかろうか。
想像してみたまへ。
会社で仕事をしているお父様、お母様方が、みんな自分のパソコンに向かって
何やらブツブツと話し掛けているのである。
「会議録001.docを開いて、次ページ、次ページ・・・」
「木村さんにメールを書く。フォームに入力、"以前はお世話になりました"」
「www.yahoo.co.jpへGo。検索ボックスに"アダルト"と入力。検索ボタン、押す」
はっきり言って、異様な光景である。
それに、これだと何だかおかしなことになってしまうのではないだろうか。
だいたいオフィス中でブツブツ呟いているのであるから、うるさくて仕方がないであろう。
今までなら画面を覗かれたりしない限りバレなかったアダルトサイト見学も、
声に出してしまうともうバレバレである。
麗しの彼女へのラブメールも、恥ずかしくて送信できたものではない。
そもそもラブレターというものは声に出して読むと恥ずかしいと相場が決まっている。
いや、それはどうでもいいのだが。

音声入力のせいでキーボードが消えてしまう日。
それは人類がちょっとどうかしてしまった姿としか思えない。
会社で雑文が書けなくなるのも困るしな。(おいおい)

雨谷の庵は今日も雨。
< Back |List| Next >
管理者:徳田雨窓